「この世には多くの悲しみがあります。」

Eテレでやっていた、アメリカの吃音の子どもたちの2週間のキャンプのドキュメンタリーを見た。吃音は育っていく過程でどれだけしんどいことだったろう。多くの子どもたちは話したり分かってもらうことを諦め、心を閉ざして生きてきた。からかわれたりするか、ちゃんと扱ってもらえないまま。「私は何故自分の名前すら言えないのか。このまま生きていて何になるのか」という心の叫びは、形は違っても今の私の気持ちに似ていると感じた。この吃音の子どもたちを集めて一緒に生活することで、孤独から解放されありのままでいる喜びを知っていきます。

「この世には多くの悲しみがあります。」は途中で流れた言葉です。あぁ、ホントだなと思った。私は自分の苦しみが大きすぎてどうしても狭い中で生きてしまう。でも世の中にはホントにたくさんの苦しみがあって、私もそうだけど彼らも「治るか治らないか」にがんじがらめになってる。キャンプを通してだんだん変わっていくみんな。気持ちを伝えて分かり合える経験は大きい。

最後に「吃音は隠すべきことでなく、私には聞いてもらう権利があります。」とスピーチするのを聞いて、私もいろいろ考えさせられました。治ることはもちろん第1で希望は捨てないけど、自分の状況の中で出来ることと生きていくための権利……。広くいろいろ知って行きたいと改めて思いました。