前にも書いたけど30年以上養護施設で働いていました。ウチはお金なくて、当時東京都立の保育士の学校があって、何と全て無料だったんです。なので保育士になれました。いい時代でしたね。家庭も複雑だったので、そういう環境で自分を生かせない子がいたら力になりたい……みたいな気持ちで養護施設を選びました。とにかく最初から楽しくて、子どもたちとの生活に夢中だった。当時は「社会に出てもやって行けるように厳しくする」みたいな風潮があって、すごく反発していたのを覚えてます。そのうち、施設改革をしようとする園長がきて私もどんどん目覚めていった。若いし怖いもの知らずの感じですね。やる気ばかりで全体が見えてない……というか。だんだん子どもたちも虐待やらのからみで難しくなってきて、たくさん悩みました。でも、1番の敵は「自分たちのやりやすさに走る古い職員」だった。今ならそれぞれ足りないところもあるけどいいところもあるって思えるけど、未熟で足りなかったからなぁ。それでも、長年の間に体当たりでやって来て子どもたち(もういい大人です)や何人もの同僚たちと、すごく濃い関係が作れたことはホントに幸せな事だと思います。間違ったこともたくさんあって、卒園してから謝ったりしたけど、今の人間関係の大半は施設時代のものです。
ブログのコメントなどを通して昔のことを思い出しました。病気を伝えた人には助けられて、いつの間にかどんどん私が頼る側になっていってます。
ブログのコメントなどを通して昔のことを思い出しました。病気を伝えた人には助けられて、いつの間にかどんどん私が頼る側になっていってます。