何年ぶりでしょうか。

兄に会いました。





私と娘とワンコで

クリスマスの夜から実家帰りしてて

ずっとずっと気になっていた

腎臓がんステージ4の兄のこと。










会いたい気持ちが強くなり、

何も出来ないけど、

何かしてあげたいという思い。







なんか料理でも作って届けようと思ったけど

探り探りの父との会話では

情報が少なすぎて。。。







・大腸捻転手術をした

・元気そうだけど食べられないらしい

・食べられるものがないって

・食べちゃいけないみたい

・外食行ったけど、ほとんど食べてなかった

・腹の傷が多すぎて見るのが辛かった







父に以前、

それとなく、照れくさそうに、

「まっ!あいつに会ったら

励ましてやってくれ爆笑」と、

父の中の精一杯の勇気を出して

私達 姉妹にお願いしてきたことがあった。








父の本音だ。







今日は午後から

なっちゃんはまたばーたんの家に

行っていたので、

私は1人出かけることが出来ました。







まずはなかなかしぶとい鼻風邪の

薬が欲しくて病院へ。

そしてスーパーやら八百屋回って、

最後にノジマへ。







詳しいことが分からない中、

私でも調べてみたところ、

腎臓を片方取ったあと、

予後が悪いと食事制限が必要みたいで、

必ず気をつけなくてはいけない成分が







塩分、

タンパク質、

リン、

カリウム






腎不全や腎臓病と同等の食事が

好ましいといくつものサイトに書かれていて、







たた、それだとカロリーが

圧倒的に足りなくなるため、

高カロリー、低タンパクにするために

肉はバラ肉、特に豚が良い、とか

基本は素揚げしてカロリーアップが良い

とか。








ウェルネスという腎臓病食専門サイトで

レシピが紹介されていたので

細かく塩分や具材を計量するために

家電のノジマで電子計量器を購入。







3時間半かけて

沢山、沢山作りました。

あー、写真撮れば良かった笑い泣き






オクラやレンコンの豚バラ巻き、

レンコンの磯辺揚げ、

大根とシーチキン、カイワレのマヨ和え、

きくらげと舞茸の卵とじ

揚出し豆腐とナスのみぞれ煮







全ての野菜は下茹でして、

リンとカリウムを抜きました。







手間がかかります、

時間もかかります、

1g単位の塩分管理が大切です







作って分かったこと。








こりゃあ大変だ魂が抜ける








仕事しながらの

男の一人暮らしにとても出来るものでは

ないと痛感しました。







父いわく、

「でもアイツ、

自分で色々分かってたみたいだったし、

自分で料理もしてそうだったよ?

俺には無理だな、何もしてやれない。」








でも思うんです。








もしも父がシングルファーザー

じゃなければ、

きっと母なら世の中のほとんどの人が

自分の子供のために

食べられるものを調べ、

作って、







きっと 

せっせと子供の家に運ぶのでは?

少なくとも、

私は娘がそうなれば、

自分が幾ら高齢になっていても、

そうしてあげたい。







しかし、

父親と母親というのは

本当に大きく違う役割なんだな、と

思いました。







父親という立場で、

70歳過ぎの高齢者に

食材全て、

調味料全て測って、

ネットを駆使して息子の療養食を作り

自宅に届けるなんて








普通に考えたら無理です。

父にそんな事を望めません。








そう思った時、

一児の母なんですね、こんな私も。








兄が可哀想というか、

もしも私たちに

まともな母親が居たなら

きっと兄の闘病生活も色々違っただろうに。








なんだろ。








母性の1つだと思うのですが、

黙々と。







ただ黙々とキッチンに立ち続け、



父の

「いつまでキッチンにいるのー?

そんなに作っちゃってぇ!」

なんて言葉を聞きながら








心の中ではずっと

「いつ、どのタイミングで父に、

実はこれ、お兄ちゃん用に作ったから

届けたいんだけど滝汗」って

言い出そうか悩んでました。








兄の連絡先も住所も知らないし、

まさか兄の食事を私が作ってるなんて

全く思いもしてないだろうし、

食材全てを計りに測って、

気づけば夜の10時半過ぎてるし滝汗








手料理、日にち経つほど不味くなる。

冷蔵庫入れる日数増えるほど

固く、美味しくない。






何も気づいていない

父の様子をチラチラ横目で見ながら

ドキドキ抑えて聞いてみた。







「あのさぁ、これ、

お兄ちゃんが食べられそうなやつ、

ネットで調べて作ったんだけど、

今から届けてきていーい?」と。







驚いた父は動揺し、

直ぐに返事せず、

「今夜はもう遅いから暗くて運転危ない」

とか

「冷蔵庫入れてれば腐らないだろ?

明日は仕事だから明後日届けるよ」

とか。







明後日?

2日前の料理なんて、

もはや美味くないし、

ダンボール1箱分も作ったのに、

渡す頃には賞味期限じゃん!笑い泣き








多分、

父の中でも兄に私が行くと伝えるのは

勇気がいるし、

兄に兄の連絡先や住所を

私に言っていいのかも分からず

キョロキョロと挙動不審な父。








煮え切らない返答に、

ダンボールの料理を見て

途方に暮れてました。








だって、

もう話すことは無い、

その話題に触れてくるなよ、、、的な

オーラを父から感じたので。。。







こうやって、

ホームアローン2の録画なんて

2人で見始めちゃったし汗汗汗

ダウンダウンダウンダウンダウン










だけど、

このまま引き下がると

折角作った料理は

美味しくなくなってしまうし、

早く渡したいのに、

下手すりゃ2日後。。。








そんな中、

なっちゃんは疲れて映画見ながら

父の横で寝てしまった。






これはチャンスと思い、

娘が寝たことを理由に








「お父さん!

やっぱりこれ、今からお兄ちゃんに

届けてくるよ。

なっちゃん寝てるし、

1人で行けるのと、

夜の方が道も空いてて、もし迷っても

後続車気にしなくて済むから!!」









言い切った私の態度に

父も諦めたのか、

兄に電話して今から私が

手料理届けると伝えてくれ、

兄も承諾した。








行ったことない道の

夜の1人運転も不安だし、

何かどうしていーのか、

もう、行き当たりばったりでいこう!と

決めて向かいました。








家の近くでナビが終了されたので

仕方なく兄に電話。







「あ、お兄ちゃん?ゆんだけど。

いま公園の前なんだけど、

ナビが終わっちゃって、

合ってるかな?」







「あ、久しぶり。

うん、合ってるね、」






前の家の電気がついてすぐ、

兄がその家から出てきました。







暗がりの中、

久々に会った兄。







「もぉー!お兄ちゃん老けすぎ!

ほんと、老けすぎだから!(笑)

でも、元気そうで良かった。」








ちょっとだけ、

ほんとに少しだけ会話して、






寒い中パーカー1枚で出てきた兄に

「寒いから、もう中入りなよ。」

って、ダンボール渡したら








「ありがと、

姪っ子、今何歳だっけ?」って

聞かれて







「3歳だよ」って言ったら







「じゃあ今度会わせてよ、

またゆっくり会わせて。」

って言ってくれて







「お兄ちゃん、揚げ物は食べられたの?

何が食べられるのか分からなくて、

調べて作ったけど、分からなかったよ」







って言ったら







「揚げ物は少しなら大丈夫、

でも、大丈夫だよ、ありがとう。」って。









「2ヶ月に1度位で帰ってきてるから、

また何か食べたいものあれば言って!」

と伝えて







兄は家の中へ。








会ってなかった年月が

兄を老けさせたのか、

病気のせいなのか。








テレビでよく

この人最近変な痩せ方してる、

っていうガンの芸能人の映像みたいで








帰り道、








やたらと老けて痩せた兄の顔を

思い出して

泣いて帰った。








道間違えて、

バックしたら、

歩道のポールに車ぶつけて

ほんのり後ろ凹んでたけど、

ほんのりだから父には言わなかった。








2ヶ月後、

もしかしたら来月?







また兄に会いに行くと決めた!

次は娘も一緒に飛び出すハート








生きてるんだぞ!





泣くな私!






久々のブログ、

こんなでした。







お読み頂きありがとうございます。

充電なく、誤字脱字多いかも知れません笑い泣き