昨日、予定日過ぎての妊婦検診にいった。前回の妊婦健診の時に次の健診までに産まれなかったら、促進剤の話をしますと言われていたので、あまり気が進まないまま病院へ向かうことに。

 最初にNSTの検査をして、赤ちゃんはいつも寝ていて助産師さんに刺激装置で起こされているのに、今日は起こされることなく元気に動き回っていた。次に、医者の診察に呼ばれ、その医者がなんで今日に限ってあなたなの、、、と思う様な人で。診察してもらうのは初めてなのだが、無愛想とか怖そうとかそういうのではなく、むしろその逆で全てが軽い感じ。何とかだよねぇ〜、みたいなのが口癖で、いい意味ではラフな感じで人によっては親しみやすいと感じるかもしれないが、今日の自分の気持ち的に合わず不安やモヤモヤした感情が沸々と湧き出てきた。エコー、内診と終わり、早速促進剤と入院の話をされた。そこで出来れば促進剤はギリギリまで待ってほしいと意思を伝えて決めたかったのだが、同意書をさらっと読んでさらっと場合によってはお腹切るかもだからと、軽い感じに伝えられ、自分では自然に出来る産めるものだと思っていたから、予想外のことで怖さがジワジワと感じてしまった。別に、誘発剤が嫌で私は自然で絶対産みたいと思っているわけではない。自分のイメージとして感じているのは、自然に陣痛という痛みがくるのと、自分から痛みにいくという、その心の持ちようの違いで、私は自分が覚えている中でかなり小さい時から陣痛に対して怖さを感じていた。すごい痛いんだろうな、どんな痛みなのかな、耐えられるのかな、叫ぶのかな、自分がどうなってしまうのかという漠然とした怖さが陣痛のイメージとしてあった。あと、これは調べてみたけどあまり自分でもよく分かっていなくて、陣痛のくるタイミング?陣痛の予兆とかではなくて、スタートボタン的なものがあるのかなと。助産師さんのYoutuerの方達は、「赤ちゃんが出てきたいと思った時と、ママが準備が整った時」などと語られていることが多く、少しスピリチュアル的な感じだなと思ったが、自分もそうだといいなぁと思っていたので、出てきたい時に出ておいでぇーなんて思っていました。だからこそ、なんか赤ちゃんを追い出すみたいとか、逆に出てきたくないのかなぁ、なんてマイナスなイメージばかり思い浮かぶようになってしまった。 説明が一通り終わり、最後に勇気を振り絞って、「ギリギリまで待つのって厳しいですかね、、。」と、そしたら「まぁ、過ぎる方が危ないんで。」と。そんなの分かってるよ!めっちゃ過期産のリスクやら調べて、でも入院する日が41週3日だからもう少し待てるんじゃないかなとと、もう1日だけでもいいから遅れて入院出来ないかと、少しでも自分の思いを少し汲んではくれないかと思っていたのに、あっさりとかわされました。医者もリスクは避けたいという気持ちは分かりますが、自分の気持ち聞かず同意書だけサインしてくれという態度に見えてしまい、モヤモヤしたまま引き下がりそのまま退室。同意書を見返すと、ピンクのマーカーが引いてある「分娩に3〜4日ほどかかることもあります」「帝王切開」の文字が目に入って、不安な気持ちがまた出てきていた。

 少しソファーで考え込んでいたところ、受付に助産師さんが見えたので、このままモヤモヤしたまま入院するのは絶対に後悔すると思い、助産師さんYouTuberの「自分の意思は絶対伝えた方がいい」の言葉を思い出して、相談することに。先ほどの自分の思いを伝えたところ、真摯に話を聞いてもらい自分も落ち着いて話すことが出来た。1日でも入院する日を伸ばして赤ちゃんを待ちたいという思いを掬っていただき、医者に相談していただくことに。結果は、予定入院の枠がないということで日にちは変更は出来なった。しかし、やはり思いを伝えられたことによって心の持ちようがだいぶ変わった。結果は同じでも言うと言わないでこんなにも違うんだなと。最後に「よろしくお願いします」と伝え、病院を出ました。

 旦那の話は出してなかったが、今日は促進剤を打つ話をするため私が不安であろうと思って、ずっと同席してくていた。帰り道に話をしていると、健診に対し旦那もかなり思うことがあったみたいで、「いつもあんな感じなの?」と「あんな適当な感じなの?信用出来ないわ。」と。私も医者の態度に対して違和感を感じていたため、やっぱりそうだよねとスッキリした気持ちになれた。ぽろっと、「やだなぁ。怖いな。」と話すと、「そうだよね。怖いよね。」と寄り添って聞いてくてた。

 夕飯を食べている時、私が不安にかられている中「赤ちゃん出てきたくないんかな」とボソッっとつぶやいた。そしたら、旦那は「そんなことないよ。自分らが産むまでにやりたいことを全部やるまで待っててくれて優しい子だし、自分らが産まれたい時にでてきなぁってのんびりでいたから、この子ものんびりやでいつ出てくるか忘れちゃってるんだよ。俺の血が混じっているからさ、ちょっとアホっぽいのかも笑。それはごめん。だから、気づかせて上げていかないとな。おーい、お客さーん。チェックアウトの時間過ぎてますよー。延滞料金払ってくださーい。」と笑わせてくれて、本当にいい旦那さんだなと思った。親から毎日電話がかかってきて、「どうだ。産まれそうか。」と言われるたび、急かされているようで嫌気を指していたが、旦那も「電話出たくないなら俺から今は促進剤の話でナイーブになってるから、なんかあったらこっちから連絡するからそっといてほしいって言っておくよ」と私の思いを汲んでくれた。

 お風呂から上がり、ベッドで一息ついて部屋を見渡していたら、こんなに迎える準備は出来ているのに、なんで出てきてくれないのかなと悪い方向ばかり思い込んでしまう。私が何がいけないのか、会いくないのかな、赤ちゃんが出てきたくない理由ばかりさがしていて、しまいには涙も溢れていた。ふと、今日は満月だと思い出し、咄嗟に玄関から飛び出して月を探してみたけど、雲に隠れて見ることが出来ず、トボトボ帰ろうすると、旦那が窓を開けて「今日は家のボリス(小型の間接照明)の満月で我慢しな」とハゲましてくれた。部屋に戻りベッドに腰掛けると、旦那が「一人じゃないよ。周りに頼れる人がいっぱいいるんだから、いっぱい頼りなね。一人で抱えちゃだめだよ。俺もそばにいるから」と言い、優しく抱きしめてくれた。少し落ち着き、陣痛今日はくるかなと思いながら今日は眠りに落ちた。