"お姉ちゃんだから"という
見えない鎖を自分につけてしまった。
弟と妹、どちらに対しても
可愛いし、兄弟がいることは嬉しかった。
弟が生まれた時は初めての兄弟で愛おしくて、
自分も無邪気に子供らしくいられた。
だけど、妹が生まれて2人のお姉ちゃんになってから
わたしはお姉ちゃんです!ってなってしまった。
今思えば、もしかしたら
お姉ちゃんを演じていた。
のかもしれない。
食べたいお菓子があっても兄弟を優先したり、
お姉ちゃんになったからって
笑っていけない訳ではないのに、
写真を撮る時はピースすらしずに無表情。
七五三の、写真館で撮った写真が
そのことを物語っている。
引きつった笑い方をしていた。
正確には笑ってる風な感じで、
心から笑えてはいなかった記憶がある。
注目されるのも苦手で、人の目を気にして。
自然に笑うのが、何故か怖くなっていった。
そんな自覚と付き合っていくことになる。
もうお姉ちゃんになったんだから、
親に甘えてはいけないみたいに
思ったんだと思う。
思い込みってこわい。

