こんにちは
いつもご訪問ありがとうございます
今週、月曜日~水曜日は
音大の大ホールにて
毎晩室内楽のコンサートが行われました
自分の本番があった火曜日以外は、
これを聴きに行っておりました。
各楽器のレベルが高いだけに
室内楽のレベルもとても高く、
素晴らしい先生方の指導のもと、
どの日も選ばれたグループの
渾身の演奏を聴くことができました
今日は、水曜日に演奏した友人の
ピアノトリオについて
Piano 日本人
Violin ノルウェー人
Cello スウェーデン生まれドイツ育ち
という国際色豊かなトリオで、
今回私はピアニストの友人の譜めくりをさせてもらいました
Programm
曲はフォーレの、
ピアノトリオ 作品120 二短調
彼の最晩年の作品です。
私がこの曲を勉強した訳ではないので
あくまで曲を聴いての感想になります。
この曲を聴くと、
人間の全ての感情が
そこに織り込まれているようなドラマと、
また音楽を愛する喜びに
満ちた気持ちになるのです
また3楽章形式のどの部分を取っても、
奥深く内面的で美しいハーモニーと
その移り変わりが印象的です。
そしてフォーレにしか聴くことのできない
何か保守的で、夜のような
香り高い和声が至高に達しているのが感じられます。
友人とこの曲を語るときに
よく出てくるのが"時間軸"のこと
1楽章は、
現在から過去へいざなう時間という感じ。
そこに哀愁と愛情のようなものが
いつも感じられて、
聴き手の感性をくすぐっていく。
何度も出てくるメロディは
いつも少し和声が変わっていて
よく構成された形式に納得させられる。
2楽章は、
年を重ねて
これまでの旅を振り返ったときのような。
メロディの美しさも然ることながら、
和声の微妙な変化によって
進められる音楽そのものの
語りが素晴らしい。
全てが音楽に浄化されていくような感じで、時折天国に導かれそう。
3楽章は、
爽快に駆け抜けていく
エネルギーが未来に向かう時の流れのような。
彼女たちの演奏は、
バイエルン放送のクラシックラジオで
近日放送されるそうです
まだ彼女たちの録音は手元にないので、
今日は、友人も私も素敵と感じた
この2楽章の演奏をご紹介しますFaure Piano Trio Op.120 2Satz.
それでは皆さま、
今日も素敵な一日をお過ごし下さい