閉じ込められた虫君は琥珀の中の虫を見つめて 失われた時間に思いを馳せ また時間を失っている 君は冬に 『夏の夕方の空には金魚が泳ぐ』という 今の季節を無視して 別の季節のことを考えている 君は世の中の価値観に質問責めにされ 説明するのが面倒で黙っている 手を伸ばせばそこにあるのに 可能性をつぶしている 君 そんな目をしたら駄目じゃないか