病院に着いたのが朝方の4時頃、
手術が終わり、「お話があります。」と、部屋に通されたのが10時頃。
日付が変わって事故にあったから10時間の手術時間でした。

「このまま頭の中の出血が広がったら意識は戻りません。」

開口一番にそう言われました。
絶望と言いますか、、真っ白です。もう頭の中は真っ白で、それと同時に なぜ? と疑問が湧いてきて。。
どうして事故にあったの?
あの時数秒でも家を出るのが遅れていたらこんな目に遭わなかったのに。
なんで声をかけちゃったんだろう。
私がもう少しテレビでも見ながら起きてれば夫を起こさずに、事故にも遭わずに済んだのに…

その時の先生からの説明で覚えたいるのはそのフレーズのみです。
意識が戻らないかもしれないというフレーズのみ。


「ご主人の身の回りの準備が整いましたらまたお声かけますね。」

ICU 集中治療室
緊張しながら待っていたら

「準備ができました。どうぞ。」

通された部屋は消毒の匂いでいっぱい
広々した部屋で仕切りがあったりなかったり…
夫は1番端っこにある仕切られた部屋にいました。
今でも鮮明に思い出せるほど衝撃的でした。
人工呼吸器に繋がれていて、意識はあったが痛みがあると可哀想なので薬でわざと眠らせていますと。
頭と顔は別人なぐらい腫れ上がっていて、
右側は全部折れていて包帯でぐるぐる巻き、足首は粉砕開放骨折していてかろうじて繋がっているような状態だったのでボルトのようなもので頑丈に固定されていました。
体中に繋がれたらチューブ。。。
1つでも引き抜いたら死んでしまうのか…?
耳は聞こえているようで、、、私たちの声が聞こえると心拍が上がったり脈が早くなったり、
モニターのピコーンピコーンという音がする度に何か急変したんじゃないかとオドオドしていました。

変わり果てた姿を見て、
数時間前までは自分の足で立って喋っていたのに…
こうまでも違うものなのかと胸が痛みました。

その間にも色々と説明されましたが、
何も覚えていません。
目の前で起きていることが受け入れられなくて、
今後の事など何も考えれず…


自分がパジャマ姿でそこに立っている異様さにも気付けないぐらい、
唖然としてしまっていました。