【カルーゾ】

※喉頭癌に倒れた伝説のオペラ歌手、カルーソーの晩年をテーマをにしたカンツォーネ!恋人(娘)へ別れと、諦観を歌い上げるルチオ・ダッラの名曲!
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みなさま、おはようございます。村上リサです。

今回は、今挑戦中の「Per te」を歌っている、アメリカのポピュラー歌手、ジョシュ・グローバンを取り上げてみたいと思います。

 リサが初めて彼の曲に触れたのは、毎年秋にヤクルトホールで行われている、「カンツォーネ大集合」で、カンツォーネ界のベテラン歌手、峯藤高さんが歌った「Mi mancherai」(ミ マンケライ)という曲です。

 イタリア映画「イル ポスティーノ」の主題歌に、後からイタリア語の詩を付けたもので、ジョシュ・グローバンの「持ち歌」として有名な曲の一つです。

 とても印象に残ったので、私も歌ってみたくなり、山野楽器で楽譜とCDを買ってきました。

 「ミ マンケライ」の楽譜を見ながらCDを聴いて驚きました。ポピュラー歌手でありながら、発声法歌唱法がクラシックに近いスタイルをマイルドにした感じだったからです。

 そして、響きがとてもテノーラルな響きで、長い音符の音の切り方も楽譜通りに、音符いっぱいに伸ばします。

この歌い方は、クラシック歌手、オペラ歌手の伸ばし方と同じです。(ただマイクを使う関係上、子音や語尾は強くならない)

 基本的には、オペラも、歌曲も、独唱も重唱もクラシックでは、楽譜通りに音符一杯に伸ばすことが共通の約束事。

 それに対して、ソロで歌われることが多く、複雑なアンサンブルはほとんのないポピュラーの世界では、歌い手の個性や、「声で押し切られることを好まない聞き手」の心理的負担を配慮してか(?)、フレーズの最後の長い音符などは、音を捨てて短く切ったり、さりげなく消してしまうことが多いのです。

 それの対して、ジョシュ・グローバンは音符一杯に声を伸ばしていながら、声だけで押し切られる感じがしないのです。

 言葉に対しても、単純に音符に均等割て当てはめているのではなく、言葉のニュアンスを大切に歌っているのも好感が持てました。

 また、テノーラルな響きでありながら、普通のテノールはほとんど出さない中央のC(男声なので実音ではオクターブ下)より下の「A」の音あたりまで普通に降りてきます。

 そして、上は高い「A」や「B♭」まで上がります。

 ですから、音域的には「テノール+バリトン」の音域までカバーし、響き的にはテノールに近い響きをマイルドにした感じ。でも、オペラやクラッシク歌手ほど声を張りあげることはなく、繊細な表情を付けてダイナミックに歌う歌手というイメージです。

 甘いマスクにダンディーな装い、上品な雰囲気もあります。

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 たくさんの、アルバムも発表されていますが、日本のシャンソン・カンツォーネの世界では、レパートリーにする人が少ないようです。
 それは、音域的にも、発声的にもクラシックの発声の技術がないと、きちんと歌うのが難しいからではないかと思われます。
 一般的なポピュラーな歌い方だと、どうしても俗っぽくなってしまって、ジョシュ・グローバンの格調の高さが失われやすくなるのです。

 何人かの伴奏の先生や、カンツォーネ関係者から、ジョシュ・グローバンの曲をレパートリーにするように強く勧められています。

 そこで、まず、去年「ミ マンケライ」を舞台にかけ、「オーラ デッラ アッディーオ」を歌い込み、そして、今年の2月、3月ライブで「シネマパラダイス」(愛のテーマ)を歌ったところです。

 今回は、「PER TE」という、マイナー調の曲で、静かな中にも誠実で情熱的な青年の「純愛」を歌い上げる曲。

 「per te、per te」と畳み掛けて、中音域から下降する部分ではビオラのように充実した中音が必要で、ここでポピュラー独特の抜いた声ではいけません。きちんと鳴らす。

 そしてそのあとに続く、「mille giorni di fericita~」から、さりげない高音、叫んではいけませんが、均一にレガートに持っていくことが求められます。

 要するに、声の技術がないと、熱意だけでは表現として成立させるのが難しい曲です。

 難しいですが、やりがいがありますね。

 ジョシュ・グローバンへのリスペクトを込めて練習に励んでいます。

 ただ、1番だけは部分的に、不自然にならない程度に、日本語の歌詞を散りばめたいと思っています。

 よろしくお願いいたします。

【今日の1曲】
今日は、もちろん、ジョシュ・グローバンの「Per te」(あなたのために)!
ケレン味は微塵もなく、さりげなく、すごいことをしています。
※ダンサー目線から、こちらのダンサーさんのキレの良さも特筆!!




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追伸
 ここに二つの楽譜があります。どちらも今日ご紹介した、今週末のライブで歌う、「Per te」の楽譜です。

 上側のパソコンの画面は、歌のパートにピアノパートの合計3段の楽譜です。クラシックで使うものと同じ書き方です。
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 でも、実際のポピュラー音楽の会場で使われる楽譜は、ほとんど下の段のように歌のパート+コードネームだけのものです。中には、歌詞も書いてない方が見やすいというピアニストの方もいます。
これも業界の流儀。最近では、だいぶ慣れた来ました。

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