平均化

この間R25を読んでいたら好きなコラムニストの高橋秀実が「最近の若い人は皆、こざっぱりしていて見分けがつかない。」と言っていた。言われて見れば今の若者はこぎれいと言えばこぎれいだが、特徴のある顔立ちの人が少なくなったような気がする。

それは女性の目から見ても同じなようで住吉美紀のブルーオーシャンを聴いていても住吉さん曰く「今の美少女も美少年も顔立ちで性別がつきづらい。」と言っていた。

それは別に一般社会のみならずスポーツの世界も同じことでWOWOWのエキサイトマッチ(ボクシング)を見ていたら、アメリカのバンドレイジという世界王者が我流でやっていた変則的ボクサーだったが、解説のジョー小泉さんが「最近はこういう変則的な選手はめっきり減りました。」と言っていた。

以前は何の世界でもそうだったが顔立ちでも20代なのに40代のような老け顔やエラの張った顔や目付きの険しい顔など良くも(?)悪くも色々いた。女性も化粧やお洒落の技術が向上したのか、女性の美しさのクオリティや鮮度(?)が上がった気がする。ボクサーも衛星放送等で世界のトップの映像が見られるようになって少なくとも我流のような変なボクサーは減った。しかし全体的に(食の世界もそうかもしれないが)、どうしようもない「はずれ」が減った分、頭をガツーンッと殴られたような「当たり」も同時に同じぐらい減った気がする。そう思うと少し寂しい気もする。