前から下書きに書いていたことを、今日はアップしてみようかなと思います。


オット氏の実家で、

この夏に倒れた祖父の世話をしながら、認知症の祖母の世話もしていることは前にも書いたけれど、祖父母の人生のこの時期に関わって、最近よく思うことがあります。




今80代、90代の人たちは、若い時に戦争を経験して、今の社会に暮らす私には想像もつかないくらい、悲惨なことや苦しいことをたくさん経験してきたと思います。

そういう世代の人たちの並々ならぬご苦労があったから、わたしは今の平和で便利な世の中に生きることができていると思います。


それなのに。








それなのに、楽な人生ではなかっただろうに、年老いてからのこの時期が認知症や寝たきりで、長年連れ添った夫婦が別々に暮らすことを余議なくされてしまう。


自分でもそんなふうになりたくないのに認知症ゆえに暴言を吐いたり暴れたりしてしまう。


「お父さん、早く帰ってきたらいいのに…」

そう呟く祖母。




そんな姿をみていたら、心の奥がしめつけられます。


もう一緒には暮らせないのに。






がんばって生きてきた長い人生のこの時期が、こういう事実であることを目の当たりにして、心の底から悲しくなりました。

悲観的になっているわけではないけれど、おじいちゃんおばあちゃんのことを思ったら、そう思わずにはいられませんでした。










私は、生まれたときから父方の祖父母とも一緒に暮らしていたのですが、

(私が生まれたときにはもう母方の祖父母はいませんでした)

ふたりとも私が中学、高校の頃に亡くなってしまい、まだコドモだった私は祖父母のためにちゃんと何かやれていたわけではありません。


なのでオット氏と結婚して、新たに元気な祖父母ができて、ものすごく嬉しかったんです。

孫息子の嫁である私のこともとても気に入ってくれ、かわいがってくれていました。










そんな祖父は今、入院中。

そして、かわいらしくて品のいいすてきなおばあちゃんもおとといの深夜から急きょ入院…。


また明日、おばあちゃんのそばにいよう。