福音館の松居直先生の講演を聞く機会がありました。

子供の心を育てるためには、大人が豊かな言葉で語りかけなくてはならない。
本は言葉の泉・・絵本は人間が言葉を知る最初の本。
子供は絵を読みながら、語りかけられる言葉と重ね合わせていく。

けっして絵本に見返りを求めてはいけない。
言葉や知識を覚えさせるためのものではない。

絵本を通じて言葉の体験を重ねた子は気持ちの通じる言葉を話せるようになる・・と。

(是非、松居先生の本をお読みください。)

私は学生時代、卒論のためにずいぶん松居先生の本を読みました。
保育科に通ったのも、絵本をつくる仕事に携わりたいな~と漠然と思っていたこともあり、
卒論は「こどもとも」に焦点をしぼってまとめました。

あの頃は、漠然としか感じられなかったことが、今は少し実感できるようになったと思います。
きっと、また10年後、20年後・・には違った思いで松居先生の言葉を感じられるのではないかな~と楽しみです。

私は子供がいませんが、子育て中の方はなおさら絵本に対する価値観がかわると思います。

生徒さんたちには、私の絵本の貸出をしています。
レッスンの中では読む時間もないのと、やはり絵本の本質は親子の語らいだと思うからです。

是非ママやパパの言葉で絵本を読んであげてくださいね。