今日は義父の命日
朝イチで義母を連れてお墓参り
そのまま義母宅で
お昼を一緒に食べて
義父を偲んで
あの時は、あぁだったね
こんなこともあったねとお喋りして
さっき帰ってきたところよ
✂︎-----キリトリ-----✂︎
平成20年
早いね、亡くなってもう15年
市の検診のレントゲン検査で
この影は??というのが見つかり
精密検査の結果
肺がんが見つかり手術
リンパにも転移していたので
リンパの一部も切除
リンパの転移も
この大きさなら大丈夫と担当医
その後、医者の勧めで
「イレッサ」という薬を服用
後に「イレッサ訴訟」が起こったりで
副作用薬害で問題になった肺がん治療薬
でも、義父には
この薬がものすごく効いたらしく
一時はガンがほぼ消える状態にまで
そこで、調子に乗った義父
勝手にガンは治ったと
周りの皆にも言い
言うだけならまだしも
薬も飲まなくなっていたようで
亡くなってから分かったことだけど
飲んでなかった薬が
義父の部屋から大量に出てきた!
結局、1年半後くらいかな
ちょっと言動がおかしいと
病院に連れて行ったときには
ガンは再発、手遅れ
転移が脳に行ってしまっていてね
脳内でも局所的に転移したなら
手術する手もあるらしいけれど
義父の場合は、星状ナントカ?
脳の表面全体に
砂を撒いたようにガンが広がっていると
最初の病院から
これ以上治療は出来ないからと
2番目の病院に転院したものの
打つ手もないので
今で言えば
終末期緩和ケア病院へ移ることに
転院予定の日になると、何故か発熱
移りたくなかったのかしらね
今夜が山だからと
親族が詰めた夜も乗り越えて
何度も「今夜が山」状態を繰り返し
2度目からは、親戚は呼ばず
私と相棒が泊まり込みしたり
でも、その度に持ち直し
数日、小康状態を保っていたので
今日は家で寝ましょうと
誰も泊り込みしなかった夜
夜中に義母と我が家の電話が鳴り
すぐ来てくださいと
それが15年前の今日
✂︎-----キリトリ-----✂︎
なぜ、素人判断で
ガンは治ったとお気楽に考えたのか
まぁ、義父らしいと言えば
本当に義父らしいんだけどね
タバコも最後まで
というか、頭が訳わからなくなるまで
タバコを手放さず
それまでは
8ミリだかのタバコだったから
1ミリに変えて
これなら8本吸っても良いんだと
意味のない屁理屈をこね
お酒は、ワインだったら
ポリフェノールだから身体に良いんだ
飲んだ方が身体に良いんだ
ガンにも良いんだと
これまた意味のない屁理屈をこね
ある意味、最後まで自由人
その頃は
義母が居酒屋さんやっていたんだけど
スーパーで半額の商品買ってきては
飲みに来ている常連さんにふるまい
よそから見たら愉快なオヤジ
家族から見たら
泊まりがけの麻雀だったり
友だちと何日も旅行に出かけたり
勝手気ままな
「困ったちゃん」
そんな遊び好きだった義父
だから、お墓参りのたびに
「千の風になって」じゃないけど
ここに眠ってなんていないよね
どっかに遊びに行ってるよね
これがお決まりのジョーク
嫁になってからは
元々が
家族関係の濃密な家じゃなかったので
可愛がってもらったって事は
まるで無いけど←無いのかい?だけど
あっさりさっぱりの
義父と嫁関係だったわぁ
初婚の相棒に対して
再婚で11歳も歳上
大きくなって巣立っていたけど子持ち
それでも反対もせず
淡々と接してくれた義父
器が大きかったのか
まぁ、普通なら反対するでしょうね
義母も反対もせず
・・・って、ここだけの話・・ヒソヒソ
あの相棒の性格考えれば
普通の若い人じゃ無理だと思った
って話もね・・・あるかもねぇ 笑
色々と、当時のこと思い出したわぁ
もう15年か・・・