先日読んだ

本屋が舞台の「桜風堂ものがたり」



作者の後書きに

ちょっとだけ紹介されていた

伊達雅彦著「傷だらけの店長」

読んでみたくて図書館でネット検索したら

副題が違うのが2冊あったので両方予約


先週末に
図書館に寄って借りてきた


同じ「傷だらけの店長」だけど
サブタイトルが
片や「それでもやらねばならない」
片や「街の本屋24時」

どちらかがシリーズの続編かな
と思って借りたけど

 

何と、同じ本だった!

単行本を文庫化にあたって

修正したり書き足したりの改訂版

 

幼い頃に

本屋さんの子どもだったら良かったのにとか

大きくなったら本屋さんになりたいなぁとか

 

実態も知らず単純に思っていたけれど

 

なんのなんの!

そんな簡単なものじゃない

本屋さんは過酷な職業だった

 

著者の伊達さんも本が好きで好きで

学生時代から書店でアルバイトをし

 

そのまま就職して書店員になり

20年以上のキャリア

 

本に対する熱い思いはそのままだけれど

中型書店の店長としての現実

 

近くに大型書店ができて売上が減少

勤務店舗は閉鎖することになり・・・

 

結局、書店員そのものを辞めるという道を選んだ著者

 

やるせないなぁという思いで読み終わった

 

本屋さんに限らず

小売業の現実というのは

常に売上という数字に向き合うというか

数字が全てという部分もあるよね、きっと

 

もちろんそれだけじゃなく

お客様、問屋さん(取次店?)との関係

下で働く店員さんたちとのあれこれ

 

常に業務に追われ

対価として見合うだけ貰えてないという現実

 

そういえば

ショッピングセンターなどの大型店舗の中に

売り場面積の広い大型書店ができて

昔からの街中にある小さな本屋さんが

いつの間にかなくなってる・・・

 

昔は

雑誌の発売日を待ちかねた子ども達や

本の好きな大人達が集まる場所だったろうに・・・

 

今、この本の作者である伊達さんは

第二の人生、どんな職業を選んだのかしら?

と、興味があるけれども

 

「本が好き」ということは

きっと変わってないような気がするなぁ

 

そして

「売らなければいけない」という立場を離れ

もっと本が好きになっているような気がするなぁ

 

そうならいいんだけどな