今までは、都子さんを通じて、真一さんの考えを聞いたり、私たちの話を伝えていました。これから始まる生活は、真一さんが主人公なのだから、たとえ本人が病院から動けないとしても情報は共有しないとはじまらない。

 

「真一さんはPC、ネットにつなげる環境にありますか?

ならばこういう本とかネット上の情報とか見ていただけます。

あとメールは可能ですか?

長谷川さんたちがLINEとかでという手もあるかと思います。」

 

こうして真一さんとLINEが開通した。本人と連絡がとれる環境さえ整えば、何でも可能になる。とくに、今のコロナ渦の状況では面会もできないのだから、こうしたオンラインでやりとりができる環境は、私たちにとってはライフラインなのだ。