あの寒くてコートを着てた夜に
あの子が見つけてくれてよかったな

興味と刺激を持ち合わせて
ああもう、知らないふりはできないね
夢見がちなことは言わない
現実見えてるつもりだけどさ
泳ぎたくなるのは珍しい

なぁんだ彼はもう私のこと夢中
よく見たら私ももう彼のこと夢中

お酒に酔ってるつもりでいたけど
ホントはあの子に酔っていたみたい
美味しいごはんに浮かれていたけど
ホントは話に揺られてたみたい

飽き飽きしていた関係を潰して
目新しいこと始めてみたくて
思い出ばっかり嘆いていたのを
降ろす勇気をあの子がくれたの

腐っていきそうだったよ
くたびれた眼を並べて

真夜中になるたびに
沈む私を引っ張り上げる細くて強い腕
それに掴まっていたくて
普通の平凡な幸せを手放した
これでよかったと言いたい
つまらない顔をならべて
次から次へってベルトコンベアみたく
流してたのしいことなんてひとつもないのに
また潰れてしまいそうな目で

悲しまないでよこんなに深いのに欠伸してた
退屈さに飲み込まれたんだ
いとも簡単にさ

ねぇ君の隣であの夜飲んだレモンスカッシュの味は
君の隣であの夜飲んだレモンスカッシュの味は
やっぱり消えてくれなくてさぁ
勝手に気持ちがこみ上げてくるだけ
それだけなのに

もっと許してあげればよかった
私のことをあまり見なくても
構わないってヘラヘラしていたらきっと
何かちがっていたね

君のことはもう忘れたよ
嫌いと好きが混ざり合ってまずくなって
ごめんね上手に笑ってあげなくて
さよならを言うつもりはなかった
でももう行くね

ねぇあのレモンスカッシュの味は
もう思い出せないけど
私にとって特別だったことだけは
きちんと覚えているよ
だいたいがセックスの話だって
あの子が言っていた
君も結局求めるものって
だいたいそうなんだろう

半信半疑なままで
潜ってしまったからもう
引き返す術も知らないわけだし
そのまま踊るしかないじゃないか

嫌なんて言ったことない
君に対して一度もない
だから届かないところまできて
気持ちを見てみたいだけ

揺れて揺れてもがいてるだけ
溺れているみたいな呼吸で
高いところにあるものを取ろうと
してるだけ
それだけだから

もうこのことはいいよ
そろそろ嫌気も差してきてしまったし

たまには何も考えない迷子みたく
ひたすら前に進んでみたくなる
それをハシタナイと言ってくれていい

たのしいよ
罪悪感を6mm残して
ありがとまたね
ばいばい
勝手にぐるぐる廻る季節の中で私は
あの人のことを忘れた 忘れた
その代わりにひとつずつ頭の中に
覚えていったのはあの子のこと

年下なんだって甘ったれた言葉遣いと
低い声のコントラスト ずるい

まだなんにも知らないけどさ
それでも曖昧に何かが続くこと信じて
バカみたいに笑った電話口
彼の顔は見えないけどさ きっと優しい

芽吹いていた
私はまだ気づいていない
新しい季節の足音が
あまりにも軽くて戸惑いたい

溶け出してしまえばいいの
暖かい陽の光に熱されて
うなだれているのには飽きたから
ピンクベージュの爪で突き刺す

塗り替えられたら全部
いつかできた膿のことも忘れてた
踊り出した緑の世界で
君のくだらない嘘も見透かそう

動き出した
私はまだ目覚めたくない
まどろむ朝日も揺れている
あまりにも眩しい逆らえない

口に出してしまえばいいの?
柔らかい君の声に揺らされて
背を向けているのには懲り懲りだ
ホワイトティーの香りがほのかに

心の中まで全部
いつか泣いた傷のことは忘れた
走り出した黄色の世界で
君の冗談で夢とおどけよう




ドキドキしたいじゃない
目を合わせてクラクラして
見つめている
夜がふたりを包む

君の部屋ははじめてだった
シングルのベッド
狭くて落ちてしまいそう
愛することは難しい?
今日が昨日になるならば
今確かめないと

どうしたらいい
久しぶりのことに戸惑うんだ
でも一緒に踊りたい
新しいこと含めて全部

独り占めできたら
そんなドラマみたいなこと
願って笑って泣いた
私を抱いている

離したりしないで
上手いフリは無くていいから
さよならはもう二度と
私に告げることのないように
キスしたら合図に縺(もつ)れたい

君は透明
どこまでも真っ白に
何も知らなくていいよ
私は香りを知って
狡さを理解してしまった

でも一緒に踊りたい
ドキドキして手を重ねたい
汗ばむ身体に触れたい
そんな夢を叶えた夜

蒸した空気を吸い込んで
吐き出したらもう
君の隣で「勿体無い」なんて
言わないで眠ろう

夜がふたりを見降ろしている
もうあのままでいい
またもうひとつ、知りたい



あー君とふざけて笑ってた季節が
ゆっくり通り過ぎていくよ
そんな毎日がまわって
気がつけばもうこんな気温だ

まだ夏とはとても言えないけど
去年も着ていたリネンの上着がもう
肌に馴染むようになった

君のいつも着ていた
目がチカチカするような
黄色とグレーのTシャツも
少しずつくたびれて

あー君とふざけて笑ってた日々が
ゆっくりと舞い落ちるよ
そんな偶然を結んで
もっと遠くまで歩きたいんだ

もう一度
あのときみたいなドキドキを
この世界に揺るぎない輝きを

もう一度
もう戻れないから
新しく巡り合おうか


ワンダーガールはいつも気まぐれ
変幻自在で羨ましい
笑ったり拗ねたり怒ったりで
僕を目一杯振りまわす

ワンダーガールは強くない
「未来につなぐ傷なのよ」
なんて言ってさ
まったく冗談じゃない

トーキョーの夜は紺色
彼女の好きな紺色
色と光の街に溶けてくひとりの
ワンダーガール連れ戻したい

ヒールもないバレエシューズでさ
精一杯自分を大きく見せるんだ
何にそんなに怯えて?

赦さないでよ惨めな僕を
彼女の話さえも
上手く聞いてあげられないけれど
赦さないでいいから

ワンダーガールもう二度と
一人で紺色に溺れないで
ベージュに塗られた爪が光って
僕を手招いてる
夜を手招いてる



LIPTONのストレートティーが
爽やかに香ったあの暑い日
旅立ちそうな綿毛が風に揺れてた
ふわり

あれから長く経たないで
ふたりは約束の夜
不忍池で蓮が踊るよ
少しくらいの大胆さだってあるよ

どうして惹かれたのかなんて
理由を探り合うのはナンセンスで
だったらいっそ飛び込んで
あの晴れた光を信じてしまえば
いい、いい、いい

わからないふりで
とぼけたふりで願ってた
叶わないと思い込んでた
それがちがくて

勘違いをして
いつまで続く?夢ってた
ギャンブルを試してみた
私の勝ちだ


大人ぶるラムカクテルが
薔薇の香を放ったあの冷えた夜
妄想癖の悪化した話聞いてた
ふらり

グリーンレッドのワンピース
ふたりは約束の朝
寝不足に不安が舞う
少しくらいのスリルならあっていいよ

どうして惹かれたのかなんて
このままわからなくて
いい、いい、いい

届かないことを
とぼけたままで悟った
叶わないと思い込んでた
それがちがくて

自惚れないで
このままいつか?彼がさ
ふたりを、試している
負けたりしないよ

切り抜いてみたり
貼り付けたりした記憶
綺麗な景色に気負わない
このままいつか。

優しいフリなら要らないと
思うけどそれでも
私がしっかり歩けるようにと
そうしてくれたのなら

空港のロビーは広くない
いくつも荷物持って君はずっと
いつもみたいにおどけてた

見た悲しい夢の話ももう
君には話せないけれど
それでもお互い頑張って
二ヶ月を生きていこうよ

そうだね大切なことを
忘れかけたときに気付かないで
安堵しきっていたのは私
バイバイは言わないで
意味はわかるから
また会えるようにって

君も充分勝手だよ
こんな忙しいときに私をひとりにする
その意図はわかるけど

これを機会にすることで
ふたりが生まれ変われるのなら

傍にいることがすべてじゃない
私のこと思い出してさ
大切だって笑ってよ
バイバイは言わないから
それでまたねって言うから
小さくなる姿見送ろう

未来なんてわからない
でもゆっくり世界を回そう
優しさよりも今は君が
真面目に話していた表情が刺さる

バイバイは言わないから
泣かないでちゃんと見送るから
綺麗な思い出にして
次に会うまでちゃんと持ってて

意図はわかるから
だいたい君のことわかるから
もう悩ませないようにって
頑張っていこうと思うから