鍼は、表皮に刺して
癒し効果を発揮する。再論①
現在一般に知られている「鍼治療」は中国古代人が
書き残してきた「本来の鍼治療」とは全く違う。
それは現代医学と同様の単なる「理学療法」と大同小異である。
「本来の鍼」のような劇的効果は期待できない。
「古来の鍼」は古典の誤読のまま伝えられた。
そして今まで、「鍼治療」として行われてきたほとんどすべてのやり方は
「鍼まがい」であり、臨床治療家でない「文献学者」たちの学説の
継承にすぎない。
中国古代人は「九鍼十二原」を「鍼経」として残した。
これは薬や「石ハリ」を用いないで
「微鍼」で「ツボを流れる気と血を整えて長寿を全うする方法」を
残したものである。
ここでハリの刺し方を明確に教えている。
「持鍼之道正指直刺無左右」
これを、しっかりと治療実践を踏まえて読み取るか、
後代の学者たちが築いた膨大な「学説」の集積を土台に
つくられたと称する「教科書」に依拠して読むかによって
全く違った意味内容になってしまうのである。
すべては「後代の学者」による
「直刺」の誤読から始まる。
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