「中国漁船衝突ビデオ」を流出させた海上保安官が「懲戒処分」・・・


しかし、これで「問題解決」ではないでしょう。


「流出」そのものは、ことの真相が全国民に明らかになり、

よかったと思います。


中国漁船が、「ぶつかってきた」ことがハッキリしました。

当然「中国が悪い」・・・・・・・・と

国民こぞって「反中国」


これで、「一件落着」ではありません。


中国では

「衝突船長は身を挺して正義を守った"英雄”」なのです!


では、そもそも「尖閣問題」とは何でしょう?


民主党が、

自民党などを先頭に「このとき」とばかり

攻撃されています。

しかし、今日の事態を招いたのは

対中外交での

「自民党政権の無責任」の結果です。


「尖閣諸島」は明らかに

歴史的にも、国際法上も

「日本の領土です。


それは「無人島」であったのを

1884年、日本人・古賀辰四郎により探検され、

1895年1月、日本政府の閣議決定で

「日本領」に編入しました。

そして、そこは「古賀村」として

アホウドリの羽毛採取や「かつお節製造」が」行われ、

国際法上の「先占権」も「日本の実効支配」もあります。


中国側は

1895年から1970年までの75年間

一度も「日本の領有」に異議も抗議も

行っていません。


中国・台湾が「領有権」を主張し始めたのは

「海底資源が豊かにある可能性」が

国連アジア極東経済委員会に指摘された

69年5月以後です。


台湾は、70年に「尖閣諸島の領有権」を主張しはじめ

中国外交部は71年12月30日に「領有権」を声明しました。


72年に「日中国交」が「正常化」され

78年8月12日「日中平和友好条約」が締結されました。


それからが

問題です。

92年2月25日に中国が

「領海・接続水域法」で

「尖閣諸島」を中国領と明記したのです。


そのとき

明確な対応を怠ったすべての責任は

「自民党政権」にあるのです。


中国漁民にとっては

当然「自国領内で正当な漁業」を営んでいるのに

外国警察(日本)が勝手に入り込んで

「武力制圧」をしていることになり、

今回の「衝突」は彼らにとっては

「正義の行為」となるのです。


国際問題は

「一方的な感情論」では

解決しません。


これからの民主党の

国際的な場での、冷静な正当性の主張に

期待をすべきと思います。