こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。
今回は視覚障碍者がどうやって一人で鉄道を利用するのかのお話です。
鉄道の障碍者割引については前回の記事を参考にしてください。
私は定期的に鉄道を利用して一人で外出しています。乗り換えすることもあるし行ったことのない駅で待ち合わせることもあります。
駅から駅までの移動なら、ガイドヘルパーは必要ありません。なんなら吸う百キロの移動だってへっちゃらです。
目が見えないのにどうしてそんなことができるのかといいますと…。
駅員さんが手伝ってくれるから!です。
具体的にどういう流れでお手伝いをお願いするのか詳しく書いていきます。
①改札口で駅員さんに声掛け
まずは改札口で駅員さんに声をかけ、視覚障害があるので誘導をお願いしたい旨伝えます。
「A駅まで行きたいのですがB駅での乗り換えのお手伝いをお願いします」などの説明も必要です。
一人で切符が買えないときはついでにこの時に手伝ってもらいましょう。
②駅員さんの手配
誘導してくれる駅員さんを手配してもらいます。この時にしばらく待たされることもあります。
③乗り口まで案内を受ける
誘導担当の駅員さんと一緒にホームまで移動し目的の列車の到着を待ちます。
④乗り換えサポートの手配
このタイミングで乗り換え駅に連絡を入れてくれることが多いです。
何分発の列車の何両目の南蛮ドアから乗車します、と連絡されるので乗車してからの車両移動は厳禁です。
連絡を入れる必要から、列車を1本見送ることもよくあります。
⑤乗車をサポートしてもらう
列車が到着したら一緒に車両に乗り込んで、座席があいていれば空席に案内してもらえます。
⑥乗り換え駅でお出迎え
乗り換え駅に到着して乗り込んだドアから外に出ると、駅員さんが待ち構えてくれていて声をかけてくれます。
ちなみに到着したのに誰もいなかった。または駅員さんが遅れてやってきた、という経験は今まで一度もありません。さすが日本の鉄道会社、時間に正確すぎる!
⑦乗り換えをサポートしてもらう
出迎えてくれた駅員さんと乗り換えホームまで一緒に移動します。
そしてまた同じように乗車をサポートしてもらい、降りる駅への連絡を入れてもらいます。
⑧降りる駅で再びお出迎え
降りる駅でも同じように駅員さんが待ち構えてくれているので、改札まで送ってもらい、誘導終了です。
改札からの距離が短ければ、希望の出口まで案内してもらえることもあります。
どうですか?とても手厚いサポートですよね。
今までたくさんの鉄道会社で何百回も一人で電車に乗ってきましたが、誘導を断られたことは一度もありません。
最近では駅員さんも視覚障碍者の誘導の仕方をレクチャーされているのか、こちらから何も言わなくても非常にスマートに案内してくださいますよ。
注意点としては、やっぱり時間がかかることですかね。
駅員さんの手配や、乗り換え駅、降りる駅への連絡など、どうしても時間を取られて乗り込む電車が1本、2本遅れてしまうことが多いです。
時間には十分余裕をもって出かけてください。
聞いたところによると最長20分かかる覚悟でいた方がいいそうです。JRのルールだったかな。