こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。

ようやく障碍者割引き記事の最終回です。
以前の記事でも触れた鉄道の障碍者割引ですが。

 


視覚障碍者にとって最も身近で利用頻度の高いサービスだけに、もう少し詳しく書いてみようと思います。

上の記事でも少し触れましたが、鉄道の障碍者割引を受ける時に確認されるのは、障碍者手帳の等級ではなく、旅客運賃割引の種別が1種なのか2種なのかという点です。
美術館やNHKの障碍者割引などではまったく使わないこの1種、2種の区別ですが、鉄道やバスの割引を受ける時には係りの人は基本ここしか見てません。
自分が1種なのか2種なのかは予め障碍者手帳を見て確認しておいてくださいね。
視覚障碍者の場合、障害等級4級の2以上の人は2種になるそうですよ。

ではこの1種と2種で何が違うのかと言いますと。
介助者の割引が受けられるかどうかです。
1種の人は障害が重いので介助者の分まで割引しますね。
2種の人は障害が軽いから一人で移動できますね、介助者の割引必要ないですね。
ってことのようです。

これも先の記事で触れたことですが。
鉄道会社によって障碍者割引のルールってまちまちなんです。
具体的に言うと、障碍者単独で乗車するときにも割引が受けられる太っ腹な鉄道会社と、介助者と二人で乗車するときにしか割引が適用されないしぶちんな鉄道会社があるのです。
JRはしぶちん系なので介助者と乗るときにしか割引がなく、割引種別が2種の人は割引は受けられないことになります。1種の人も一人では割引なし、二人で乗るときだけ半額になります。
JR以外にもこのしぶちん系ルールの鉄道会社は結構あるので、確認してから利用してくださいね。

ただしJRには特別なルールがありまして。
通称101キロルールと呼ばれています。
これは101キロ以上の長距離切符を購入するときだけ、単独乗車でも障碍者割引しますよというもので。これなら2種の人も割引が受けられるし、1種の人の単独乗車にも適用されます。
新幹線移動の時など、乗車券はこの割引で購入してました。
もちろん、1種の人は介助者分も半額になりますよ。

あと、JRでも私鉄でも割引があるのは乗車券のみで、特急券は通常料金というのが一般的だと思います。注意してください。

最近はスイカやイコカなどの交通系ICカードを使って鉄道を利用する人が多いと思います。
視覚障碍者にとっても便利なツールですよね。
しかし障碍者割引に対応しているICカードってあんまりありませんでした。
そうすると障碍者割引を受けるためには毎回係員に手帳を確認してもらってから切符を購入する、という面倒な方法しかなかったわけです。
しかしここにきて、スイカ、パスも。、イコカと続々と障碍者用ICカードの発行ができるようになっています。介助者用カードというのも創れるようです。助かりますね。
他にも中部地方で使えるマナカ、札幌で使えるサピカなど以前から障碍者用のカードを発行してくれている鉄道会社もあります。
よく利用する鉄道会社で障碍者用カードが使えるかどうか、ぜひ確認してみてください。

注意点としては例えば障碍者スイカはJR東日本でしか使えない、障碍者マナカは名古屋市営地下鉄や市営バスでしか使えない、といったように利用できる範囲が普通のスイカやマナカと異なることがあることです。
普通のスイカは名古屋でも大阪でも使えるんですけどねー。統一してくれればいいのにな。

ちなみに私も障碍者ICカードを持っていて、地下鉄に乗るときは一人でも割引してもらえるのでこれを使いますが。最寄り駅であるしぶちん系モノレールにはこのカードは使えず。単独乗車の時は普通のICカードで割引なしで乗車し、二人で乗るときは窓口で手帳を確認してもらって割引切符を購入するという面倒なことをしています。
ややこしや…。
せめてICカードは1枚でいけるようにしていただきたいもんです。