最初にお断りしておきますが、ヘルパーの利用にかかる費用の内訳をこと細かく説明する記事ではありません。そんなんできません(汗)。
みなさん、利用料金の請求明細書ってご覧になったことありますか?
色んな項目があって、時間数があって、なんとか加算がいっぱいあって、正直何をどう見たらいいのかさっぱりです。
かろうじて、自分は1割を負担しているのだな、というのがわかるぐらい。
おかげで私はヘルパーを1時間利用するごとにいくら支払っているのかもよくわからない状態で長年過ごしてきました。
それでも毎月の請求はそんなに変わらないので、まあいっかー、と思っていたのです。
しかし、ある時請求金額が倍以上に跳ね上がってびっくり。
今までと同じように利用していただけなのになんで!?
となり改めて事業所の方に料金のことを確認してみました。
まず、利用料金が倍増した理由。
これは事業所を変えたからでした。
数年間お世話になっていたA事業所が閉鎖することになり、仕方なく別のB事業所と契約をしなおしたのです。
なぜその事業所を選んだかといいますと、閉鎖する事業所のヘルパーさんたちがそのB事業所にまるごと再就職すると聞いたんですね。
なじみのヘルパーさんたちと離れたくなかった私は、一も二もなくB事業所を選んだわけですが。
ふたを開けてみると料金が倍増!どころか3倍近い!
利用時間も同じ、何なら来てくれるヘルパーさんの顔ぶれまで同じなのになんで!?
これには2つの理由があり、一つは「加算金」、一つは「受けるサービスの種類」でした。
まずは「加算金」から
みなさん、世の中には高い事業所と安い事業所があるってご存じでした?
私は全く知らんし、考えもしなかったです。
なんか福祉サービスって、みんな同じでみんないい、みたいなイメージがありませんか?競争とかなくて。
でもよく考えればある程度の競争がないとサービスの質が上がらず、利用者のためにもなりませんよね。
そこで登場するのが「加算金」です。
一定の条件、例えば視覚取得者の人数とか、を満たすことで割増の料金を請求することができるようです。
どういう条件でいくらの加算ができるかなど細かいところは調べてもよくわからず…。個別で事業所にお問い合わせください。すみません。
A事業所にはなかった「なんとか加算」がB事業所では上乗せされたため、利用料金が高くなったようです。
二つ目は提供される「サービスの種類」の違いです。
障碍者自立支援サービスと一口に言っても、受けるサービスは様々です。
私がホームヘルパーを利用する時には、家事援助と身体介護という二種類のサービスを使っています。
と言っても私から見ると受けているサービスのすべてが「家事援助」であり、「身体介護」を受けている意識はありません。
「身体介護」って、ベッドで寝がえり撃たせたり、車いすに乗り移るのを手伝ったり、体力仕事ってイメージじゃないですか?
ただこの「身体介護」はもっと広く解釈されるようで、利用者に付き添って手伝うとか、利用者の代わりに何かするとか、そういうことも含まれるようなんです。
で、どうしてそんなに広く解釈しないといけないかと言うと、「身体介護」の方が「家事援助」より高い料金を請求できるからなんですね!
閉鎖されたA事業所は、経営陣のやる気がなかったのか、私に提供するサービスのすべてを比較的安い「家事援助」にしていたため、ありえないぐらいの低価格だったようです。だからつぶれたのかな……。
その点B事業所はしっかりしていて、すべて「家事援助」ではとても採算が合わないということで、半分以上の時間を「身体介護」として提供することにしたため、料金が跳ね上がったのでした。
こういうことを書くと、B事業所がちょっとぼった食っているんじゃない?とうっかり思ってしまいそうですが、一概にそうとも言えず。
支払う料金が高い分だけヘルパーさんに還元できる、という側面もあるのです。
介護職の人たちにはできるだけ高い賃金をとってもらいたい気持ちは私にもありますので、当面はB事業所でお世話になろうと思います。
以下、2010年に書いた記事です。
★ホームヘルパー
https://ameblo.jp/challenge-blind/entry-12811114068.html
★ガイドヘルパー
https://ameblo.jp/challenge-blind/entry-12811114065.html