価値観 ……
価値観の 違いなど
当然の ことなんだ
だってあなたは
僕では無いし ……
食べ物を 運ぶため
列をなす 蟻の顎
巣を離れ 敵を欺く
雲雀の知恵を
何年も 地中で暮らす
蝉の声
窓に張りつき 舌をだす
奇妙な家の 守り神
庭に居座り 姿見せずの
途方に暮れる 穴の主
黒い翼の その鳥は
何に興味を 持つのだろ
夜盗の虫は 今も尚
自分の部屋に 潜んでる
水の中での 愛の営み
陸の上での 愛の営み
どこに違いが あるのだろ
どれもこれもが
あなたの側に 無いものばかり
梅の持つ そのものは
何色に 見えるかな
海を見て 丘を見て 山を見て
空を見上げて 生きてきて
染まった色は 拭えない
ビルの谷間に 吹く風と
山の間の 寒風は
そんなに違い 無いのだろ
価値観が 違うから ……
悲しいのかな
苦し紛れに
だってあなたは
僕では無いし。
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