you & i -112ページ目
ひとりごと ………
いつものように 窓にもたれて
庭を見ていた ある日の午後に
薔薇の葉っぱの 向こうから
垣根(かきね)の外の
向こうから
少女がひとり 庭に向かって
微笑みかけた
鼻(花)の頭に 指を添え
少しばかりか 照れたよに
微笑み残し 後ろを向いた
『 行かないで 』って
すぐさまに
言葉に出来ず
どぉしょぉもなく
情けなく
僕はそのまま うつ向いた
明るくみせる ことなんて
僕にとっては
容易(たやす)いことさ
あの日の午後に
少女のくれた 微笑みに
少女がくれた 微笑みだから
違う自分を
弱い自分を 見せたんだ
この僕に
微笑みくれた
あの日の君に
君だけに ………
これもまた
酔った男の
ひとりごと ………
☆

