月光に憧れる

月光に憧れる

うつ病を患い、3歩進んでは2歩下がるを繰り返し、でも1歩ずつは進んでるんだと思う毎日。太陽にはなれないけど、闇夜に射し込む月の光になりたい…厨二病か(笑)

前回は職場と家族に報告したところまで書きました


先生から最低3ヶ月と言われたのに

仕事を休むことが怖くて

2週間にして様子をみることになりました


そんな中、精神病院での治療と並行して

子宮筋腫の治療は

子宮摘出手術をどうするか

という山場に迫っていました

結局は大きな病院へ転院して

手術を受けることになりました


精神病院の先生と

子宮摘出手術を受けることになった話をすると

この際だから

術後1ヶ月までは

休んだ方がいいのではないですか?

という事になり

2週間のお休みが4ヶ月に延びました


コロナ禍…

そんな中での入院と手術は大変でした

手術予定日1週間前のコロナ検査

入院前日のコロナ検査

面会禁止

家族が病院に来るのは

入院の日と手術の日と退院の日

家族の手術の待ち合いは

手術室の前でもなく

病室でもなく

外来診察待合室で1人だけでした

入院は出産で慣れているものの

初めての手術に

不安で心が折れますが

家族に伝えることも

側にいてもらうこともできませんでした


結婚してるなら彼(夫)が付き添いだったんでしょう

心の支えは彼(夫)だったんでしょう

と皆さん、想像しますよね?

でも、彼は

1度たりとも病院に同行してくれたことがないんです

えっ?

ですよね

全て同行、付き添いは実家の母でした


人生のパートナーであるはずの彼は

私の病気を受け入れてくれませんでした

子宮筋腫もうつ病も…



私は術前検査でMRIを受けたので

結婚指輪を外しました

結婚してから21年間はめ続けていた指輪です

それきり

私は結婚指輪をはめることがありませんでした

パートナーとしての彼に

期待しなくなったからです


結婚指輪を外したままなことに

彼が気づいたのは

外してから2ヶ月後でした

2ヶ月間、彼は気づかなかったんです

そして

彼「あれ?指輪外してる…

      あぁ太ったから入らんようになったんか

      はめたら抜けんのか(笑)」

と言ったのです


その頃の私は

抗うつ薬の副作用で

見る影もないくらいに太っていました

それは私にとってとても屈辱的なことで

人に会うのも嫌なくらいに嫌で

太るのは自己管理能力が低いから

と思われるのが嫌で

鏡に映る自分

体重計の目盛りを見る自分

服を選ぶ自分

容姿に関すること全てが

全てが嫌になっていました


なのにそのことを

彼が笑って私に言うことが

とても許せなかったんです

人の気持ちの機微がわからない

いえ、わかろうともしない

彼が許せなかったんです


今までも

離婚したいと思ってきた時はありました

でもその時ばかりは

この先の人生を一緒に過ごすことが

無理だと強く感じました

でも

離婚することは

結婚することよりも

労力が必要なことなのですよね

うつの私は

そんな力もなく

ズルズルと一緒に暮らし続けたのです


では、長くなるので続きはまた次回に



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                               月子よりスター