NHKアニメ「へうげもの」は、一見柔らかいようで実は深い。

ストーリーが進むにつれて、ますます深い。

人間として深みのない私には、「へうげもの」について書くことが段々と難しくなりつつある。

「へうげもの」を観て、ノ貫について知りたいと思った人は多いだろう。

しかし「ノ貫」で検索しても、伝説または実在していない人物かも?という状態である。

また、居酒屋「ノ貫」が上位にくる(笑)

「へうげもの」の単行本で「ノ貫」を知った時、茶人としてこのような生き方ができたら良いな、と思った。

ノ貫が架空の人物だとしたら、皆の願望がつくり上げた人物なのかもしれない。

あのようになりたいが、あのような生き方はできず。
でも憧れる。

アニメ「へうげもの」は、フィクションにて候~なので、伝説の人物「ノ貫」が物語にさらに深みを与えている。

利休とノ貫が囲炉裏端で語る場面、引き込まれてしまった。


実際に利休が望んでいた「わび」は、ノ貫が一番実践していたのかもしれない。

現代に茶の湯は続いているが、利休が本来望んでいたものなのだろうか?

草葉の陰でどう思っているのだろう。


ストーリーの中で、急な来客をもてなすことが出来るか、知り合い宅に立ち寄る利休。

利休ほどの人物になれば、回りは動向を探っているだろう。

権力は得たが、こぼれ落ちる物も、、、

この世は表裏一体。

美輪明宏氏の言葉を借りれば、正負の法則~か。