千利休―無言の前衛 (岩波新書)/赤瀬川 原平
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先日、テレビ放送された映画「利休」。


私は以前テレビで観たので、今回は観ていない。


以前観た印象は、暗くて単調だな、と。しかし、それが利休の生き方に合っているのかな、と思った。


その頃から赤瀬川氏の書いた本は本屋さんで見かけていた。


が、あえて読む気にはならなかった。


先日本屋さんに行った時に目に入り、買ったわけである。


もともと茶道の歴史を知らずに「利休」を作ってしまった赤瀬川氏なのだ。


本の内容も芸術家ならではの内容かな?と思う部分も。


ひとつのことが大きくそれるというか、広がるというか、、、


また、茶道、茶室について全く知らない人が読んで、この本に書いてあることを信じてしまう可能性もあるかもしれない。


利休の茶室などには、いろいろな説があるだろうから、、。


印象に残ったのは、秀吉が開催した「北野大茶会」について。


一日で終了してしまった理由、、、秀吉は行列になった客に自ら茶筅を振るい茶を点てたため、疲れたのでは?


また、秀吉と利休の茶席が一番盛況で、共に行列ができていたと。


ふたりとも自ら茶を点てていた。


自分だったら、どちらの茶席に並ぶか?


赤瀬川氏は迷うだろう、と書いている。


私も迷うだろうな。


利休の茶席も拝見したいが、天下人・秀吉がどのようなお席にするのかも拝見したい。


かなわぬことだが、一瞬悩んでいる自分がいた(笑)


芸術的センスがない自分だが、部分的には面白く読むことができたと思う。