■ecrin acoustic theater #1.5■
「ひなげしの咲く頃」No.2 初日の感激
2018年ひなげしの咲く頃のキャストメンバーさん
佐藤弘樹さん、後藤菊之介さん、いいだしっぺの中谷智昭さん
波崎彩音さん、谷茜子さん、武藤志織さん
9通りのお話は毎公演が初日で千秋楽
シャボン玉みたいにその日その時限りで消えてしまう儚い物語
再演のプレッシャーやアクシデントをも乗り越えて
作品に向き合い、登場人物をご自身に透過させ楽しみ生んで下さりありがとうございました!
全9公演の感想をお伝えしたいのですが、毎公演毎のアドリブやカーテンコールのご挨拶がバラエティすぎて。ツイッターへの #ひなげしの咲く頃 ツイートと、ネタばれになってお話しできなかったことなど思い出しながら、、初日と千秋楽に私の想いと感想をまとめて綴ってみました。
そんな私の観劇記録📘
■10月4日初日マチネ公演はA/歌☆
そこには愛らしいきょとんとした機械から飛び出したZEROの茜子さん茜子さんは何が次に飛び出すかわからない子供らしさでZEROを表現。私にはひなげしの妖精そのものに映りました。
何でも吸収しようと健気さが可愛らしくて。なのに時折飛び出す元気さとアドリブでも笑わせてもらい。感情揺さぶらす一人者だったZERO!
菊さんの演じた目の見えないおまわりさんと呼ばれる天文学者は、堅くなで頑固で律儀な息子想いのお父さんでした。ビミョーさんはなんだか楽しそうで可愛かったです!
ウタイさんは柔らかい居心地の良いほっとする優しさでした。戦っていない菊さんを見るのが新鮮でした。そしてZEROの隣にいる飾らないウタイさんに泣きました。
そんなウタイさんとZEROの充電がきれてしまうその時は、儚くてものすごく温かくて。ぎゅーーーって抱きしめたくなる哀しさでした。
涙が溢れてとまらなくて。鼻をすすりながら泣きました。
それは演出家にも先生にもみんなが同じに感じ見えていたはず。本当に拍手しながら心から泣きました。
マリーの父親教授である先生が弘樹さん。落ち着いた貫禄と論理的で明白なスピーチは学者そのものでした。助手との交信は淡々としていたけれど。有能さに秘められた優しさや苦悩が、目のやりかたやひとつ一つの所作表現で感じ伝わって来ました。それが潔い美しさです。
助手役の彩音さんには正直驚きました。私のイメージではZEROでしかなかった彼女が演じた助手はとても有能な女性だったのです!メールを読む声と表情に先生へ対する信頼感や尊敬がにじみ出ていました。若いけれど一生懸命にZEROを見守り先生への仕事を完璧にこなしていきました。
それ故に佐藤さん演じる先生のクールさと葛藤と助手の親愛が、大きくなっていく程にすれ違う空気が慎重に描かれていきました。
再演の第一歩が素敵すぎて、素直に感激して涙が止まらなかったです。
■初日ソワレ公演はB/歌
ウタイさんは、「今日の日にさようなら」のお歌を聞いてみたかった念願の弘樹さんが演じて下さいました。
ZEROはちっこくて無邪気な彩音さん。
口角があがる表情がとても上手で、そのまんま!
笑顔が本当に似合う方だなって感心していました。
弘樹さんの目の見えないおまわりさんは、手探りで歩く姿や盲目で星を眺める目の演技も台詞も素晴らしかったです。
渋いお声は、映画に出てくるポリスそのもので脳裏に焼き付けられました。すごいなぁ!って思いました。
ビミョーさんは、オーホッホ♪というかんじで。そこまでのけぞるかい?と落差がめちゃくちゃ面白かったのです。
ウタイさんとアンドロイドのシーンやおまわりさんの号泣のシーンは後でまとめて綴らせてください。
マリーの父親そしてZEROの生みの親の先生役は中谷さん。
施設担当の研究室助手役は茜子さん。
何度も書いていますが、初演から研究者である教授と助手のシーンが大好きでした
お互いのメールの敬称が変化していく流れに、信頼や感謝や敬愛と尊敬。様々な感情が心に湧き上がって来ました。
その役をお二人淡々と大切に演じて下さったのが嬉しくて。まさしく初日ソワレは初日から千秋楽の思いになれました。(笑)
茜子さんの緊張感いっぱいの助手役を中谷さん演じる先生が優しく包み込む。けれど娘マリーに対する思いには譲れない触れられたくない気持ちや志にはきっぱりとした姿勢を正す。
アンドロイドのZEROへ先生の許可なく名前をマリーと教えマリーを守った勇気ある行動は、初演で見る事は出来なかった。その要の大切なシーンを茜子さんが彩音さん演じるZEROを本気で助ける心打つ瞬間になりました。
金井さんの脚本のこのシーンは理系の専門用語が連なっています。私は「どうか噛まないで」と念じておりました。(笑)
ノートパッドやPCを操作しながら、かなり読み辛い台本を声に出しながら動作をし表情を作るのは大変なご苦労だったと思います。
マリーの話に触れる時の先生の苦悩。切なさと葛藤。
そして愛する者たちすべてへ幸せを願う想い。
中谷さんは初演から変らず、彼らしい表現で台詞のない場面でも繊細に魅せて下さったと思います。
茜子さんの助手の画面を見る嬉しそうな表情や、返事がない時の間とか、ひなげしを見つめる時が素敵でした。
先生はひなげしを手にして。
助手はひなげしを見つめてる。
何もかもが愛おしく感じれました💕
私が感じた 私の心に刻まれた“ひなげしの咲く頃”
人それぞれの心にひなげしの花が咲いて大切な宝物になることでしょう✨
初日を観劇した私は、明日の公演が心から楽しみになり期待にふくらむスタートでした!
素敵な時間を想い出を心からありがとう💕
No.3本当の千秋楽へ続く・・
■舞台美術・音響・照明■
壁に飾られた子供の絵 パンケーキと星座の絵
(とみーさんが左手で描いた絵と知りびっくりしました!!でもパンケーキに穴が3つ空いてたのはどうしてなんだろう?)
床にちりばめられた楽譜 フランス国家のラ・マルセイエーズ
片隅のテーブルには楽譜にひなげしの花
花瓶に活けられたひなげしの花
左手のテーブルに赤いひなげし
【花言葉は慰め・感謝・喜び】
真ん中のBoxには一輪の白いひなげしもありました。
【花言葉は忘却】
とみーさんがカーテンコールで白いひなげしの花言葉をポロリとこぼされて知りました。
左右対称のデスクにはノートパッドとPC
スポットでの照明やOPや劇中歌で流れる歌詞に感動
【出演者組み合わせ】
A/後藤・佐藤
B/佐藤・中谷
C/中谷・後藤
花/武藤・谷
月/波崎・武藤
歌/谷・波崎