J『先生、胃の腑が痛むんだよ。』
JIN「じゃあ、診てみましょうか?」
J『わけはわかってんだよ。』
J『今週、宝塚記念なんだけどよ。うまくいかなかったら、てめえらの手で貯金に手を掛けて、諭吉を逃がせって、おいら実は馬界の親分に頼んでんだ。』
JIN「なんでそんな・・・!!」
J『負け組の神様を話し合いに応じさせるためさ。焼き払われた財布に入ったって、餌はなくなるだろ?』
JIN「すごい賭けですね・・・!!」
J『先生、これだけは教えてくれ。おいらの財布は、火の海になるのかよ!?ならないのかよ!?・・・・・・これが禁じ手だってことは、よくわかってんだ。』
JIN「火の海・・・・・・・火のう・・・・・」
JIN「でもそれって・・・・・・
J先生次第なんじゃないでしょうか・・・。」
J『そう・・・』
J『そうだよな・・・
』
竜馬さんがいなくなった今、
あのギャンブラーはおそらく確実に俺なんだろう。
あんな予想を放置すれば、確実に死に至る。
だとしたら、生あるうちにもてるすべてを伝えよう。
それは、明日につながるはずだから。
生命を救う技術は、刻みつけられていくはずだ。
この人たちの手に、眼に、心に。
生き残るすべを生命の螺旋が刻むように・・・。
そのとおりぜよ
先生
??
ここぜよ、先生
うあ!!!うあああああああああ!!!!!
『意に沿わぬ予想であったら、神は容赦なくお前の金を取り消す!!!!!』
『こんなに怖いんだね、有り金すべて賭けるって。
私、初めてわかったよ。
賭ける身になって。』
俺は、壊れていっているのだろうか。
つづく