★スロット大好き★ -9ページ目

★スロット大好き★

ヒキだけで生きてます( ・`ω・´)


またまた放置しておりましたw



先日、12回目の27歳を迎えましたが


これからもまだまだ永遠の27歳と言い張るchacoだっちゃ♪




さてさて、そんなchacoが10回目の27歳を迎えた一昨年のお話。


chacoにとっては最後の祖父母となった母方のおばあちゃんがchaco家の家族となりました。



もともとおばあちゃんはchacoママのお兄さんである、自分の息子とおじいちゃんとで


三人で暮らしてたんですが、10年ぐらい前におじいちゃんが亡くなってからは息子と二人暮らしでした。


chacoがまだ大学生の頃だから、もう15年以上前かな、


信号のない横断歩道でバスにはねられ、右足を切断する事故にあいました。


それからはずっと車椅子生活。


脚が一本ない以外は特にどこかが悪いこともなく、トイレも介助はいるものの、


基本的には一人でしていました。


ところが一昨年の秋頃体調を崩してしばらく入院してしまい、退院後は筋力が弱ったのかな、


寝たきりの生活になってしまいました。


なのでとうとうおむつ生活になっちゃったんだけど、


まぁ毎日ヘルパーさんも来てくれるし、介護してくれる自分の息子もいるし・・・




とはいかなかったんでしょうね。




おばあちゃんは自分の息子に虐待を受ける日々を送っていました。



「一日も早くここから連れ出して」


おばあちゃんは泣きながらchacoママに何度か訴えたそうです。




それから半年後の一昨年の3月。


なんとかおばあちゃんを連れ出すことに成功しました。


ヘルパーさん、市の担当の人、chacoママとパパ、お巡りさんも待機してくれていたそうです。


それだけの人が協力しあわないとおばあちゃんを助け出すことができないなんて


今考えてもなんだか悲しくなりますね。



まぁ原因はおばあちゃんの息子です。


chacoママのお兄さんです。


おばあちゃんの年金と亡くなったおじいちゃんの戦争の恩給からくる遺族年金というのが


二人の生活費となっていたようです。


おばあちゃんがいなくなったら・・・自分は一文無しとなるわけです。



介護保険の関係もあり、おばあちゃんの身体だけ連れ出す訳にもいかず


市の担当の人やいろいろな人の力を借りて、


時間はかかりましたが全ての手続きを経て


なんとかおばあちゃんはchaco家の家族となったわけです。



chaco家の家族となったおばあちゃんは幸せそうでした。


しかし身体は入院前とは比べものにならないくらい弱っていました。


何度か昏睡状態になり入院もしました。


一週間以上目を覚まさなかった夏は、さすがにもうダメかとも思いました。



お盆に実家に帰ると、見慣れぬ大きなベッドがありました。


「おかえり」


身体を起こすこともできず、ずっと寝たきりで


小さな声でささやくおばあちゃんがそこにはいました。



ほとんど話はできませんでした。


話しかけても「うん」と小さく頷く程度。


その頃は嚥下力が弱くなり、ほとんど何も口にできず点滴だけで栄養を得ていました。



もう二度と会えないかもしれない。


そう思いながら実家をあとにしました。




その後、完全静脈栄養法という手術を受けて、肩に埋め込んだチューブから栄養を受けることになりました。


点滴よりも栄養をとれるようで、少し元気になった声を電話で聞くことができました。




お正月実家に帰ると、その大きなベッドはフラットではなくなっていました。


「おかえり!寒かったじゃろー」


背もたれを起こして座り、お気に入りのチップスターをほおばりながら


大きな声で笑うおばあちゃんがそこにいました。



ごはんも量は少ないものの食べられるようになり、


毎日大好きな焼き芋を何本もリクエストし


おやつにはチップスターとサイダーというアメリカンなスタイルで


数か月前からは考えられない程元気に楽しくすごしていました。



たくさん話をしました。



たとえばchacoが小さい頃の話。


まだ5歳くらいの頃、電車で向かいあわせになった大学生が着ていた服に


たくさんの英語が書いてあったそうです。


「おばあちゃん、あれは何て読むの?」


指をさして尋ねる孫に、全く読めない英語。


「これは?あれは?」


次々と聞かれて顔から火が出るほど恥ずかしかった、と


大きな声で笑いながら話してくれました。



またお盆にね、元気にしといてよ!


そう言い残して実家をあとにしました。




2月。


もうなんでも食べ過ぎるぐらい食べれるようになったので


手術で肩に埋め込んだチューブを取り除きました。


chacoパパが焼く焼き芋がおいしくて毎日おねだりしていました。


食べ過ぎるとごはんが食べれなくなるので


一日3本まで!


と制限することにしました。




3月。


あれほど怯え、憎んでいた自分の息子のことが


やはり気になっていたのでしょうか。



実家に帰りたいと言うようになりました。


もちろん60年以上も暮らした家です。


気にならないことはなかったと思います。



息子と電話で会話したあと、目に涙を浮かべて言ったそうです。


「帰らにゃいけんわ」



ここにいたい、ここで面倒見て欲しい。


でも実家も息子も気になる。


また嫌な思いをしたら助け出してここに連れてきてもらおう。



そんな思いもあったのかもしれません。



昨年のchacoの誕生日。


迎えにきた息子の車に乗って、にこやかに笑うおばあちゃんの写真が送られてきました。


「またお盆にchacoに会いに帰ってくるけん」



そんな簡単にはいかないんだよ、おばあちゃん。


歩いてこれないでしょ、脚がないんだから。


うちにいた方が、好きなものも食べれるし、おむつもすぐに換えてもらえるよ。


実家じゃそうはいかないよ。


また息子に叩かれるかもよ。おむつもなかなか換えてもらえないよ。


焼き芋焼いてもらえないよ。



chacoも電話で何度も説得したんですが


おばあちゃんは困りながら


「帰らんといけんのよ」


と。




やっぱり本当は帰りたくなかったのかな。


息子に帰ってこいと言われて仕方なく帰ったんじゃないのかな。


でもおじいちゃんと60年以上も暮らした大事な家だよね。


どうなってるか心配になるよね。


なんだかんだ言っても自分の息子だよね。


どんなに憎くても心配だったのかもしれないね。







三月二十六日。


桜の蕾が膨らみ始めた頃。



おじいちゃんとの思い出のたくさんつまった家の


脚を失ってからのほとんどを過ごした慣れ親しんだ自分のベッドの上で


静かに目を閉じていきました。



chaco家を去ってちょうど一週間後の朝のことでした。




「かわいそうなことしたね」

chacoママは泣きながらいいました。



もっとみんなが強く反対していれば


まだまだ今でも元気に焼き芋をほおばっていたかもしれません。


もっとみんなが強く引き止めれば


またお盆に帰った時も大きな声で「おかえり!」と言ってくれたのかもしれません。




chacoママは一生悔やむのかもしれません。


おばあちゃんを実家に帰らせてしまったことを。


chacoパパも少なからず悔しい思いをしたと思います。


自分の両親を面倒みれなかった分、義理の母であるおばあちゃんを大事にしてくれていましたから。



元気になってなんでも食べれるようになったおばあちゃんは


あれが食べたいこれが食べたいとリクエストしていました。


言えばすぐにchacoパパが買いに行き、chacoママが調理していたようです。



おむつを換える時は重さを量り、おしっこがちゃんと出ているか確認していました。


うんちが出たら、どれくらいのサイズなのか、硬さはどうなのか、といった内容を


全て連絡用ノートに記載していたりもしました。



大変だったけど、家族が一人増えたchaco家は


笑いの絶えない楽しくて明るい家庭でした。



たった一年だったけど、


念願だった娘に、最後にお世話をしてもらえたおばあちゃん、


兄ではなく、娘である自分が母親の世話をすることができたchacoママ、


見たくても見れなかった自分の母親の代わりに世話できたchacoパパ。



それぞれが人生でやり残してきた何かをできた一年だったんじゃないかな。



長い人生の中ですごく充実した一年だったと思います。




初盆。


そこには一年過ごしたベッドはもうありませんでした。


壁に掛かったスケジュール表には


3/18 お風呂 15時~


と、おばあちゃんの予定が残されたままでした。





「ここで死んだらどうなるん?おじいちゃんと同じお墓に入れるん?」


生前、chaco家でおばあちゃんはそんな心配をしていました。



おばあちゃんはわかっていたのかな、


もうすぐおじいちゃんがお迎えに来るのを。


おじいちゃんは助けに行ったのかな、


またおばあちゃんが虐待されてひどい目にあう前に。






あれから一年。



天国でもそろそろ桜の蕾が膨らんできていますか?



おじいちゃんにおいていかれないようにちゃんと自分の脚で歩くんだよ!


焼き芋は一日3個までだからね!


食べ過ぎるとごはんが食べれなくなっちゃうよ!



「あれは何て読むの?」


今度、意地悪で聞くから答えられるようにしておいてね!



それからおばあちゃん、chacoとの約束覚えてくれてる?






毎年、お盆にはchacoに会いに帰って来てね