昨年末に、一番下っ端の着付師試験に合格してからも、一応真面目に着付教室に通い続けておりましてね。
えぇ、今は変わり結びをお勉強しておりまして。
次の試験に、うまいこと(笑)合格しましたら、訪問着や留袖、お振り袖の着付をできるようになるんですわ。
この変わり結びってヤツが面白くて。
基本的には、他の方に着せる他装を学んでるんですが。
コレだけでは、もったいない。
自分でも楽しまなくちゃ。

ってわけで、自分でお着物着て、前で結んで後ろに回したりしています。
これは、後見結びってのでしてね。
歌舞伎や日本舞踊の後見ってご存知ですかね。
黒装(くろご)とも言われますが。
舞踊ので介添えしたりする人のことでして。
この役回りの方が結ぶ帯結びなんだそうです。
派手ではなくて、ちょっと粋。
ときどき時代劇でも見かけます。
でも、1カ所間違えちゃったみたいで、小振りに仕上がってしまいました。
そして、翌週には、紬のお着物に角出しという変わり結び。
お太鼓の両側から出ている手(帯の端)を角に見立ててるのよね。
銀座結びとも言われます。
お着物は、春らしい日が続いた後の冷え込みで、暖かめの紬を引きずり出して来ました。

最近、この角出しを結ぶ人をよく見かけんのよね。
雑誌などでね。そういや先月の新橋演舞場でも見かけたな。
これは、前で結ばなくても、最初から後ろで手探りで結べます。
ちょっと粋な姐さんって結び方ですな。
珍しく、食べ物ネタではなく、着物ネタのみで。
着物着てると、身のこなしが丁寧というか女らしくなるのよね、自然と。
このオヤジな私でさえも。
不思議。