冬の寒い日に絵になる お酒のおとものひとつ。
おでん。
わたしが育った家では、滅多に食卓に並びませんで。
滅多というか、記憶にあるのは1回くらい?
おでんってやつはですね、駄菓子屋さんやお好み焼き屋さんで おやつ に食べるもんなんですわ。
いわゆる 静岡おでん ってやつですよ。
最近、富士宮焼きそばに始まり、静岡おでん、富士のつけナポリタンと、愛する(爆)故郷が注目を浴びて、我が子の出世を喜ぶ母のような気持ちです。
でもね、つけナポリタンって食べたことないけど。
富士宮焼きそばと静岡おでんは、ソウルフード。
ほんと、魂籠った愛着あるわよ。
ちなみに、つけナポリタンって、ここ数年で開発された新顔でして、別に私が住んでいた頃からあった食べ物ではないために、ここだけの話 愛着ゼロです。
ごめんね~。

東京来たらさ、うっかり おでん屋さんなんて入っちゃったら、エラく高かったりするじゃない。
静岡おでんは、1串100円くらいですから。
一度、うっかり神泉のおでん屋に入ったら、一人あたり2万円ちかくのお会計になっちゃって、卒倒しそうになったわ。
それ以来、東京で おでん を食べてはいけない!と心に誓った訳です。
そんなこんなんで、おでん 初挑戦。
えぇ、初めて作ってみました。
土日と2日間に込んで、じ~っくり味を染み込ませましたわよ。

関西系の人は、ギョギョギョを目をむいてしまいそうな色になっちゃいました。
ダンナちゃんのリクエストで関東炊きにということでしたが、それにしても黒過ぎじゃね?
でも、見た目の割に、控えめの味付けで、なかなか。

箸休めは、春菊と椎茸の煮浸しと、お漬物の盛り合わせ。
ちょっとした高級おでん屋みたいじゃないですか。
お酒代含めて お一人様2万円頂戴しま~すってね。

いやね、おでんへの情熱に駆られてね、土曜日の午後に5キロ歩いて松陰神社前商店街の おでんダネ屋さんまで買い物に行ったのよ。
前にね、アド街で紹介されていた手作り練り物が猛烈に美味しそうでさ。
そりゃ、電車で行けば 20分くらいで着いちゃうんだろうけどね、そこを延々歩くところが我が家。
歩いて歩いて、お腹空かせて、ビール欲をかき立ててね。

そして、ビール熱・おでん熱をMAXまで高めてて行ったら~~~。
おでんダネ、まさかの売り切れ。
そう、大きなガラスケースが、空っぽ。
「ごめんなさいね~。土曜日は午後3時くらいには売り切れちゃうのよ」
なんてこと、浮かれて歩いてくるんじゃなかったわ。
電車で来れば、また3時前には着いたはず。
撃沈。
結局、いつものスーパー Ozeki でおでんダネを買い込んだ次第。
とほほ。

ちょいくら、静岡おでんを気取ってみたりしてね。
静岡おでんといえば、醤油の茶色が目立つおつゆに、何と言っても 鯖&鰯節と青のりをたっぷりかけていただくんですわ。
これがね、またひと味変わってねクイッと日本酒飲むとね。まぁ、うまいんですわ。
子供の頃は、瓶に入った着色料たっぷりのジュースなんかと食べていたんだが、私も大人になったものだわ。てへっ。

ほんとうは、黒はんぺん がないとダメなんだけどね~。
こちらでは、なかなか手に入らないもの。
お鍋にタップリ作りすぎたので、半分くらい食べたところで白はんぺん を追加。
あ、みなさま、これ「白はんぺん」って言いません?
ダンナちゃんは「はんべん」だって譲らないんですがね。
「だって、『黒はんぺん』か『白はんぺん』か、白黒はっきりさせなきゃダメでしょ!」って思うんじゃが。

そして、翌日の月曜日も おでん定食。
残り物は出さない質なんだけどね、ダンナちゃんが「この おでん さ、お酒ともいいけど、きっとご飯とも合うよ。明日さ、『おでん定食』にしようよ」って。

やったぁ、手抜きできる!(爆)
食前サラダ と もやしのナムル くらいは作りましたけどね。

おでん って、おやつ か お酒のお伴だろって思っていたんだけどさ、いやはや びっくり!ご飯とも合うのね。
いや~ん、おでん に凝っちゃうではないか!