都内のマンション、スペースが限られますのでね、衣替えでオフシーズンのお洋服たちは、私の静岡の実家に預けてあるんですわ。
5月上旬って言ったら、日によっては半袖でも十分な日があるものね。
で、夜には東京に帰らなければならないところ、さくっとお蕎麦屋さんでお夕飯を済ませようっつぅことでして。
東海道線と身延線の富士駅近くの「金時」さん。
子供の頃から、よく父母に連れてってもらったお店です。
お蕎麦も、おうどんも、ご飯ものも、どれも秀逸なこちらのお蕎麦屋さん。
いつの間にか、富士市の名所になっていたらしく、色んな撮影が行われているそうです。
先月放映された「市長死す」や、「ケンミンショー」「東京DOGS」「各駅停車の旅」。

お昼にお蕎麦をいただきに伺うことが多かったので、このおつまみメニュは初見。
後ほど女将さんに伺いましたら、お酒とおつまみに力を入れ出したのは、ここ数年だそうでして。
それにしても、「おふくろの味」的な、馴染みある品揃えが何とも魅力的。

日本酒も、静岡の地酒メイン。
前日に家で飲んだ、ダンナちゃんからのプレゼント日本酒の「高砂」と同じ酒蔵の「富士錦」も!

飲み比べというわけではないけれど、縁を感じるので迷わず「しぼりたて生詰 富士錦」。

新竹の子煮
家庭の味っぽい、甘めの味付け。
かつお節がたっぷり乗っているのが、なんとも富士というか静岡っぽい。

舞茸の天婦羅
こちら、金時さんの揚げ玉の美味しさは格別でして。
ってことは、お天婦羅も美味しいのです。

鰯の天婦羅
真鰯ではなくて、シコ鰯。
東京では、新しいシコ鰯には なかなかお目にかかれませんが、富士では結構普通にスーパーで新しいものが並んでます。
小指くらいの大きさの鰯は、手で捌くことが多いのです。
子供の頃から、よくお手伝いをしていました。

金時さんといえば、こちら!
かつ皿
これは、上の具だけおつまみ用にいただいたもので、本当はご飯の上にコレが乗ったものが「かつ皿」なんですがね。
ケンミンショーでは、これが「ソウルフード」として紹介されました。
ちょっと「???」って外見でしょ?
これがですね、揚げたサクサクてのロースカツの上に、溶き卵たっぷりのだし汁を甘めの味付け、とろみがついた餡がた~っぷり。
茹でキャベツも添えられています。
赤い漬物は、このエリアでよく売られている「みかちゃん」という、辛み少なめソフトな紅生姜とでも言えるお漬物です。
他では味わえない、この一品。
富士を離れてからも忘れられませんでした。
もっとわかりやすい写真を撮ればよかったんだけれどもね、いやはや久しぶりの かつ皿 に、すっかりガッツイてしまいまして、写真どころじゃございませんでしたわ。

〆には、私は山かけ蕎麦。

母は磯天おろし蕎麦。
いやぁ、懐かしい味を満喫。
ここ、ダンナちゃんを連れて来なくちゃいけませんわ。