この間有事と話をしていて今年一年は何だかつまらなかったと言っていた。友人が一年を総括する質だったのを初めて知って些か驚いた。

確かに今年一年を振り返ってみると、個人的にもあまり楽しい事が多かったイメージが湧かない。

今年一年を通して自分という存在に対してスポットを当て続けたと言うイメージだった。

他人を媒介して自分の深部を覗こうとしたり、社会学や哲学に傾倒した一年だったように思う。

その結果今年一年通してヒトの事があまり好きではなくなったかもしれない。これは自分含めてと言うことでもある。

あまりヒトに対して良い眼を持ち合わす事が出来なかったのかもしれない。ただそこに至るまでに学んだ事は非常に自分に対して糧になったし、今後生きていく上での指標になったのは間違いない。


来年は何かあるだろうか、いや結局のところヒトは全て自然なのだ。抗えないことに対してジタバタしたって何も起きない。起きないからこそ、そこからジッと動かず自然に自分を任せる。そこにこそ今があって自分がある。それを運命というのであればきっとそうだろう。

重大犯罪を起こした後自死をした海外の青年や今年いなくなってしまった友人も、きっとそうとしか言えない流れだったのだろう。

一寸先はわからない、わかる術もないから不安になるのかもしれない。ただそれが今だかジタバタせずに受け入れる。‘今’を生きる。それだけだ。

来年はもう少しだけ楽しくなれば良いと思った。