本田進化論
休日だった昨日、だらだら過ごすのは勿体ないと、やりたいこと、やらなければならないこと
を箇条書きにしてみました。
・ユーロをリアルタイムで観ること
・掃除をすること
・お茶の時間をつくること
・ブログを更新すること
・・・・etc
ほぼ、実行できて小さな満足感が得られました(^-^)
その中のひとつ 「たまったサッカー雑誌を読むこと」
この数週間、購入するだけして、ざっと斜め読みしかしてなかったので
この4年に一度の最終予選の時期をたっぷり楽しもうと思いまして。
その中で一番ちゃんと読みたかった 先週の「サッカーダイジェスト」
『本田圭佑 進化論』と打ったその内容に胸をうたれました。
実のところ、私、この最終予選3連戦での本田くんの活躍に対しての報道に乗っからないように
自重していた部分があるんです。
すごい見出しが躍ってたけれども、“いや、まだ3試合終わったばかり。これから何があるかわからない”
“どうせ、悪くなったら、手のひらを返したように叩くんでしょ” と
本田くんを賛辞する記事にも、警戒心を持っていたのですが
このサカダイの記事は、胸を打たれました。
本田くんが表紙なので、購読された方も多いと思いますが
ここに載せさせてください。
コピペでなく、私の手打ちなもので、誤字脱字はお許しください<m(__)m>
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決戦の地、オーストラリアから帰国した本田圭佑は、子供たちと一緒に笑顔でボールを蹴り合っていた。
ピッチで見せる研ぎ澄まされた表情はそこにはなく、それはまるで、激戦を終えた戦士が、“つかの間の休息”を楽しんでいるかのようだった。
「こうして、サッカーができていることが、本当に幸せだと感じる。サッカーは自分がこれまでやってきたことを表現できる唯一のもの。プレーする喜びを今は感じている。」
本田は常に、己と向き合っている。自分に厳しく、そして自らの可能性を最も信じている男だからこそ、何事にも左右されることなく自身を見つめることができる。
また、他の人間よりも、張り詰めた意識を保つことを心掛けている。だからこそ、時折発する優しさや温かさを含んだ言葉は貴重なものであり、ある意味で彼の本音でもある。
本田が今、「サッカーができる幸せ」を実感しているのは、「サッカーができなかった不幸」な時間があったからだ。作年8月下旬、所属するCSKAモスクワの試合中に右膝半月板を損傷。
すぐに手術を受け11月に復帰するも、その試合でまたしても同じ箇所を痛め、長期離脱を余儀なくされてしまった。
本田を襲った初めての大怪我 ―――。
プロ入り当初から、フィジカルの強さには定評があっただけに、周囲には異例の事態として受け止められた。一方で、個人的には興味深い見方もできた。それは、以前から誰にも真似できないメンタルコントロールでプレッシャーに打ち克ってきた人間が、今回直面する困難にどう立ち向かっていくのか、という点である。
昨年12月、帰国中の本田は、「自分の身体の中でも、膝を、“VIP扱い”していかなくてはならない」と特有の表現で復活に向けたプロセスを語っていた。そして、「怪我をする前よりも、必ず“進化”した自分になってピッチに戻ってくる」とも。それは自身の未来を確信するかのような、力強いコメントだった。
ただ、負傷箇所を回復させ、グラウンドに戻るだけでは、それは単なる「復帰」である。そうではなく、「進化」を求める本田にとって、今回の怪我はひとつのターニングポイントとなった。
「怪我をしたことを、自分はチャンスと捉えている」
チャンス―――。
つまり現状を苦境とはみなさず、新たな自分に生まれ変わるための好機と考える。いかにも本田らしい発想だった。
「進化」とは、具体的にどんな姿を思い描いているのだろうか。スペインのバルセロナでリハビリとトレーニングに励んでいた本田に会いに行くと、そのぼんやりとした進化のイメージを解き明かしてくれた。
「とにかく俺はゴールを取りたいし、ゴールにつながるプレーに絡みたい。その想いに変わりはない。そのためにさらに必要なモノを、この期間に伸ばしていこうとしてる」
そして、具体的に強化すべきポイントとして、「フェジカル」と「スピード」のふたつを挙げた。
これまで本田のプレーから強さや巧さを連想することはあっても、速さを感じたことはなかった。
しかし、昨年以来、個人トレーナーをつけて、本田はスピードの強化に励んだ。
もちろん、いきなりスピードを武器とするプレーヤーに生まれ変わることは難しい。それでも、弱点克服への意識を強く持てば、少しでも能力を伸ばすことはできる。
その想いで本田は、走り方の見直しや脚の筋力強化に、地道に取り組み続けたのだ。
以前、本田が真剣な表情で、こう答えたことがある。
「俺は完璧な選手に近づきたい。そのために、すべての能力を向上させたい」
名古屋でプレーしていた時代は、パスやクロスでゴールを演出することに長けていた。ヨーロッパに渡ってからは得点こそが最大のアピールだと悟り、ひたすらゴールを奪うことに力を注いだ。そしてそのふたつの能力の融合こそ、本田が求める理想の姿であった。
「スルーパスを出すとかチャンスを作るのは、もはや自分にとって当たり前のプレー。より得点を奪うために必要な部分を向上させて、さらなる高みを目指したい」
完璧な選手へと進化するために、本田の頭の中には、その方法論がはっきりと描かれているようだった。
そして、その答えはすぐさま導き出される。怪我から復帰した本田は、5月13日、ロシアリーグ最終節のルビン・カザン戦のピッチに立っていた。
そこで奪った本田のゴールに、思わず目を奪われた。味方からのロングパスに反応し、ディフェンスライン裏のスペース飛び出すと、カバーに入った相手のDFの前に身体を入れ、そのまま左足を振り抜きゴールを奪ったのだ。スプリントを生かしてスペースに侵入し、DFに走り勝って得点するパターンは、これまで見たことがなかった。そのシーンを目の当たりにした瞬間、「新たなプレーを身に付けて戦列に戻る」と話していた彼の言葉が、頭の中でオーバーラップしたのだった。
5月15日に帰国した本田は、ワールド・カップ最終予選の準備試合となったアゼルバイジャン戦で約9か月ぶりの代表復帰を果たした。
この試合では得点こそ奪えなかったものの、約40㍍の無回転FKでゴールを強襲し、トップ下の位置から多くのチャンスを作った。日本代表は3次予選の北朝鮮戦、ウズベキスタン戦に連敗したこともあり、その実力に疑問符が付き始めていた。しかし、復帰した本田の存在感溢れるプレーによって、再びチームのパフォーマンスは上向きとなり、不安の声も小さくなっていった。
そして迎えた最終予選初戦のオマーン戦、異様な雰囲気包まれ、ピリピリとしたムードが漂っていた埼玉スタジアムに、最初の歓喜を呼び込んだのは、背番号4だった。
12分、長友からのクロスを左足インサイドで合わせ、ゴールネットを揺らす。直後、本田は左胸の日の丸にキスをすると、背中と右胸にある4番を指さし、新たな自分の存在を観衆にアピールした。
「こういう場面に戻ってくることを、常にイメージしていた」
この時本田は、スポットライトからは無縁の場所で、黙々と汗を流し続けてきた日々から、本当の意味で解き放たれたのかもしれない。
いきなり千両役者ぶりを発揮した本田は、続くヨルダン戦で進化した姿を見せつける。
21分、遠藤のダイレクトスルーパスに反応すると、猛烈な勢いでエリア内に走り込み、ふたりのDFを置き去りにして、豪快に左足でゴールを決めたのだ。
それはルビン・カザン戦でのゴールを彷彿とさせるものであり、怪我をする以前には存在しなかった『新生・本田』が誕生した瞬間だった。この試合ではさらに2点を追加しハットトリックを達成したが、そうした記録以上にインパクトを残したのが、その“スピード”だった。
「あの得点はヤットさん(遠藤)のパスがすべて、俺はただ走り込んだだけ」と。
本田は平然とそのプレーを振り返ったが、「新たな自分に進化して、ピッチに戻ってくるという発言を
実際に証明したのでは?」という問いに対して、彼は力強くこう答えた。
「僕自身は常に変化を求め続けているし、常に自分自身が進化、成長していると実感しながらプレーしている。今回の予選でもそう感じながらプレーできた」
見ているこちら側だけでなく、本田自身も「進化」を確かに感じ取っていたのだった。
3戦目のオーストラリア戦では1アシストをマークし、今回の最終予選3試合で、4得点・2アシストを記録
した。文句なしの結果を示したが、それ以上に、リハビリ中の自分を鼓舞するかのように言い続けてきた「進化」を実現させたことの意義は計り知れない。
だが本田は、」今の自分に決して満足していない。香川真司のマンチェスター・Uへの移籍が報じられた際、「自分もビッグクラブに値する選手」と語ったように、まだまだ高みを目指さなければならない理由があるからだ。
束の間の休息を終えれば、鋭い視線を取り戻し、再び臨戦態勢に入っていくのだろう。
今回の3連戦で「進化」は証明した。
しかし、それは「過程」に過ぎない。本田の「進化」は、まだ止まりそうにない。
【西川結城】
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華々しい活躍の裏で、どれだけ本田くんが耐えて、諦めることなくリハビリに励んできたか。
リハビリ中の写真が頭によぎって、何度も涙ぐみました
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本田くんの努力をきちんと伝えていただいて、本当にありがとうございます![]()
「逆境にこそ、生き様を見せる」
これは本田くんじゃなくて、昨日2000本安打を達成したプロ野球ダイエーホークスの小久保選手の
言葉なのですが、小久保選手も靭帯断裂など、度重なる大怪我に見舞われた後、
昨日、見事に偉業を成し遂げました。この言葉を聞いたとき、正に本田くんだな~と。
そして、ホークス監督の秋山さんは「この喜びは小久保にしかわからない」と
幾度の選手生命の危機のようなケガを克服してきた本人にしかわからない喜びだと。
サッカーができる喜び、歓喜の中に戻ってきた喜びは、本田くんにしかわかりえないものでしょうが
離脱中で、日の目も当たらない時期もずっと取材してきた西川さんだから言える箇所が随所にあって、
素直に感動しました。
忘れられない記事になりそうです。