2010年6月25日(金) 24:20~24:50 テレビ朝日
「40ch完全制覇!
コンソールでミキシングに挑戦!!」
ゲスト:クリス・ペプラー Ken(L'Arc~en~Ciel) 近田春夫
:内沼映二(レコーディングエンジニア)
今回は、港区西麻布のワーナーミュージックレコーディングスタジオからのロケ。
テーマは…。
巷に溢れるCDなどの音楽コンテンツ。
そのすべての作品は、ある重要な作業を経て世に出ている。
それは、ミキシング。
今回は一般的にはよく知られていないものの、
業界的に欠かせないこの技術に注目。
実際にレコーディングスタジオで、コンソールでのミキシングを体験する企画。
スタジオには、今回協力してくれる、
ミキシングひとすじ45年、レコーディングエンジニア巨匠、
内沼映二さんが!
演歌、歌謡曲、J-POP、映画音楽、すべて手がけてきて、
音楽業界では知らない人は居ないとペプラーさんが紹介。
テロップでは、
「テイチクビクターRVC録音部を経て
1979年にレコーディング・エンジニア集団ミキサーズ・ラボを設立し
代表取締役会長を務める。熱烈な鉄道ファン(模型)でもある。」
と紹介された。
このとき、ミキシング作業をしていたのは、
この夏(2010/08/25)発売予定の、
「角田健一ビッグバンド
BIG BAND SOUND ~甦るビッグバンドステージ~」
というアルバム。
今回は特別にこのアルバムの音源を使ってミキシングを体験。
ミキシング作業とは。
オケなどの音源をDAW(Digital Audio Workstation)へ、
(こういう192 I/O UNITが組んである、digidesignのシステムだった)
この無尽にあるチャンネルに、全部入れてゆく。
200chでも何トラックでも作れると補足するKenさん。
それをミックスのときにコンソールに立ち上げて、音を混ぜる。
音にお化粧をしたり、ちょっと色の直しをしたりするのがミキシング。
ここでタモリが長い間思っていた疑問が。
トラック数がそんなに必要なの?
趣味が説明という近田さんがラーメンに例えて説明。
ラーメンなんかもさ複雑になってくるでしょ。ダブルスープとか魚介と豚骨とか。
あれはなんでああなってきたのかというと、別に昔のガラだけでもよかった。
ガラだけでも美味いという人はたくさん居るけど、次にやるひとは、
違うのやんないと商売にならないだろうと考えるわけ。
それって音もね、最初にやっちゃった人が簡単なもの作っちゃったら、
次の人はそれよりもうちょっと複雑なものに聞こえさせないと
同じ値段でレコードは売れないぞと。
もうちょっと良くしよう。もうちょっとこうしよう。
そういう気持ちをミキサーの人が要求をくんで行くうちにトラックが増えちゃった。
内沼さんも近田さんの説明に、「そうですね」と!
ビッグバンドの録音では、
トランペット4本それぞれにマイクがある。
サックスも同様。
ドラムに至っては、スネア、ハイハット、バスドラなど、
集中治療室みたいに、それぞれにマイクがある。
スネアのところにあるマイクは、実際マイクをたたかないでください
と、言われるほど近い位置についているそうです。
こういう状況に、内沼さんは、基本的にマイクの数は少ないほうがいいと言う。
本当はそうなんだけど、業界のニーズによって増えてきたってことだと
近田さんもフォローを入れた。
ここでタモリが極論。
「フルバンドを聴いてるよね。(人間の耳は)2chだよね。
それは空気の層を通して音が混ざって入ってくる。
それを1本1本トランペットの音を採ってる。
電気で混ぜた音とは全然違う。なんで電気に負けなきゃいけないの?」
「(近田) そこに内沼さんみたいな人が必要なのよ。
自然なものに聞こえさせる技術なのよ。」
「(タモリ) 否定してるわけじゃないのよ」(笑)
本日のミキシングコンソール
(英国) Solid State Logic社製 SL 9000J
業界では究極のアナログコンソールとして名高い。
コンソール各部の機能
チャンネルフェーダー:
各チャンネルの音量を調整
(スライダック)
パンポット:
音の左右の定位を調整
(左右バランスのつまみ)
イコライザー:
音の周波数特性を調整
HF(高域)、HMF(中域)、LMF(中低域)、LF(低域)ごとに調節できる。
(db、周波数設定、周波数帯域幅のそれぞれを調節できるよう、3つのつまみ)
コンプレッサー:
音を圧縮する
(コンプレッサーをかけることで音の迫力を増す。設定つまみとボタン)
リバーブ:
音に残響効果をつける
(設定つまみとボタン)
Solid State Logic ジャパン (日本語)
これがあると、自分の考えてることが全てできてしまうと言う内沼さん。
内沼サウンドの秘密
内沼さんが安定してると思う音のバランスは、HI (約4,000~20,000Hz以上)を20%
MID (約500~4,000Hz)を、30%
LOW (約20~500Hz)を 50%
このバランスは、自分で出来がいいなと思ったものを、
逆に、トラックを抜いていって、ベースがどれくらいなんだろう、
とやっていったら、VUメーターで、-6(対数なので1/2)のところだった。
ということで、ミックス前と内沼サウンドの聴き比べ。
曲は、マック・ザ・ナイフ。
音がキラキラする感じがしました。
ミキシングがつくった時代の音
内沼さんは、同じ曲でも各年代の音を再現可能。
その時代のイメージが出来ていればできると言う。
素材はドラムスの音源。
まずはミックス前の音源をみんなで確認。
70年代 スティーリー・ダン風ミックスを試聴:
(スティーリー・ダン:
レコーディングに一流のセッション・マンを多数起用することで
高度なアンサンブルを構築したアメリカのグループ)
スティーリー・ダンの音が日本のアイドル曲の基本だったという内沼さん。
これには近田さんも驚いていた。
これは、KEPEX(PR-2A)というノイズゲートで
音のあるところだけをオンにしてそのほかをカットする。
(ノイズゲート:一定レベル以下の音信号を減衰させる周辺機器)
デッドでタイトな音を再現できる。
80年代 ヒュー・パジャム風ミックスを試聴:
ヒュー・パジャムという人が、ゲートリバーブというものを考えた。
それが一時期世界中で流行した。
(ヒュー・パジャム:
フィル・コリンズ ジェネシス ポリス XTCなどの作品を手がけた
イギリス出身のエンジニア/プロデューサー)
(ゲートリバーブ:
リバーブの残響をおさえて途中で切り落とす効果
スネアドラムにかけることが多い)
80年代 パワーステーション風ミックスを試聴:
内沼さんも最初に聴いたときに驚いたサウンド。
(パワーステーション:
ニューヨークにある現在でも世界最高峰のレコーディング・スタジオ
荒々しくパワフルなサウンドで大ヒットアルバムを連発した)
ゲートリバーブの残響の時間をのばしただけ?とタモリが質問。
キックとかあのへんが違うと思うと答える内沼さん。
キックの処理はリバーブをかけてそれをバッサリ切ってるそうです。
ミキシングに挑戦
課題曲はスタンダードナンバーの「オールオブミー」
(演:角田健一ビッグバンド)
18の楽器が41chに割り振られている。
まずはタモリが挑戦。
手順としては、ベースの部分を、UVで-6~7に決めてから、それに足してゆく。
ベースのレベルが決まったので、ドラムを足してゆく。
そのほかは・・。Kenさんが、まず0dbにしてしまってからと、
他のChもいっぺんに加えてゆき・・。
で、レベルを決めたら各パートの定位をチェックする。
パンポットで左右のどこに音をおくかそれぞれ設定。
ここで、ミュージシャンにとってのミキシングの話。
自分のパートの音を大きくしたくないかと問われたKenさんは、
昔はそうだったが、それでさんざん痛い目にあったから、
今はそんなにしないといってました。
さらにリバーブで残響を足してゆく。
タモリのミックスのテーマは「なるたけリアルに」!
そしてみんなで「タモリミックス」を試聴。
内沼さん曰く、音源のバンドの角田さんの要求バランスに、
タモリミックスは合っているらしく、感心していた。
近田&kenもミキシングに挑戦。
テーマは、「素人が勝手に卓をいじるとどれだけ危険か」
言い方を変えれば、「卓の限界に挑戦」
そしてみんなで「近田&Kenミックス」を試聴。
ジャッジャッジャッジャ・・というギターの音だけ強調されたものに、
わきにいるスタッフ共々みんな爆笑でありました。
「こっちのほうがかっこいいんじゃないかなぁ」と近田さん。
ペプラーさんが、「ダブじゃん」と! たしかに、ダブっぽい!
これはこれで面白かった!
ちなみに空耳は、
AC/DCの「フィンガー・オン・ユー」で
『I'LL DO IT IF YOU = あっ 行列や』に聞こえる作品。
手ぬぐいGET
ホリーズの「兄弟の誓い」で
『STRONG ENOUGH TO CARRY = 送迎の中継』に聞こえる作品。
手ぬぐいGET
ポール・ウェラーの「コールド・モーメンツ」で
『SURE BRING ME DOWN = 小便リターン』に聞こえる作品。
耳掻きGET
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