今日は、高畑充希ちゃんの歌声を聴きに、初めての日生劇場へ。


・・・ネタバレがあります・・・


日生劇場の内装はクラシカルで、劇場内は思ったよりもコンパクト、壁がうねっていて洞窟の中みたい。

よく見ると、緞帳がチェリーパイの模様になっててかわいい🍒


スマホの電源オフしてね、が、緞帳の奥から歌で聴こえてきて、すごく素敵なスタート!


至近距離で見る充希ちゃんは、お顔ツヤツヤであごシュッとしてて、ほんと〜に綺麗だった✨

歌声も、特に高音が澄んでて美しい!

ソニンちゃん、Lilicoさんとのハモリも素晴らしい♪


そして、舞台上手でのバンドの生演奏も、かっこよかったな〜。楽器をやりたくなった🎹


舞台美術も素晴らしくて、お金をちゃんとかけてる感じ。

アンティークの家具や素敵な壁紙、奥行を感じさせる夕焼けの屋外の映像など、アナログとデジタルが自然に使い分けられてた。

ダイナーのキッチンとかもかわいかった!


意外なところでは、おばたのお兄さんがめっちゃ良かった😂

ピッチリなでつけた七三で登場したところから会場に笑いが起きてて、もうキモさと愛らしさの絶妙なバランスで面白すぎた!

開脚ジャンプして椅子の背もたれを飛び越えて着席したり、後ろ向きで花束を投げてソニンちゃんにばっちりキャッチしてもらったりして、なんか色々すごかった〜。

芸人さんの面白さに感心した。


ただ、ストーリーは個人的にはイマイチだったな💦


人生に辛いことや苦しいことはつきものかもしれないけど、とはいえみんな不倫しすぎちゃう?

主人公ジェナが、妊娠中に産婦人科医と不倫してイチャイチャするのだが、あの頼りなさすぎる産婦人科医のどこに惹かれたのかよくわからず…。

モラハラダメ夫と違って優しくしてくれる男性におちちゃったのかな…けど妊娠中やで…結構きわどいシーンいっぱいあったで。

産婦人科医との別れのシーンもあっけなさすぎて「??」と。そんなもの?


一番違和感があったのは、ジェナが出産シーンで「夫の子どもは欲しくなーい!!」と叫んだところ💦

子どもの気持ちを思うといたたまれなさすぎた。。

そして、私は不妊治療に苦戦している立場なので、なんだかなぁ…という気持ちに。

「子どもが私を助けに来てくれた」は、不妊治療勢には酷なセリフやで…!来てくれてないんやからさ🐷


主人公が、出産して母になったことをきっかけに、夫とも不倫相手とも訣別し、シニアから手を差し伸べられ(ダイナーの経営を譲ってもらい)、幸せな人生を歩み直す話。

なのかもしれないんだけどさ…


あんなふうに、ダメ夫の言いなりになったり、少しの誘惑に安易に負けて妊娠中に際どい不倫をしたりしてしまう状態が、子どもが生まれたことでそう簡単に変われるものなのか…?

ジェナの父もモラハラ系だったようだし、ジェナには愛着障害があったのかもしれないなって…。

カウンセリングを受けて癒される経験が必要な気もしてしまって(私まじめすぎ?💦)。

出産や母になることを、美化しすぎている感じがしてしまった。


全体的に、人の弱さ、人の業みたいなものがたくさん描かれてて、いわゆる立派で素敵な人みたいな登場人物は見当たらず。


人ってそんなに立派じゃないし、人生もそんな綺麗なもんじゃない。

困った家族や、病気の家族に悩むことも多い。

それでも、友や好きなことを大事に、前向いて生きていこうや。

泥の中でも、楽しんでいこう。


そんな感じのメッセージを、自分としては受け取ったかな。


仕事柄、人の精神的な成長や、家族関係を良好にすることに関心があるので、

「現実はそんなに甘くないよ」

「君は潔癖だね、優等生ばかりじゃ面白くないよ」

みたいに言われた感じがして、複雑な気持ちになった😅

これは落語を見た時も感じたこと。

・・・・・・・・・


長くなっちゃった。


でも、美しい充希ちゃん、森崎ウィン君とのラブシーン、ハモリまくりの歌、素敵なバンド演奏、素晴らしい舞台美術、面白すぎるおばたのお兄さんなどなど、堪能しました。