足早に、電車を降りた。
年末の渋谷。
夜の街中。
色とりどりの色々。
多くの人間、色んな匂いを発するモノ。
色々が、ぐちゃぐちゃに混ざり合って、妙な人間臭さが漂ってた。
居酒屋で隣に座ったサラリーマン。
強引に、いつの間にか隣にいた。
忘年会帰りの彼ら。
上司。部下。新人ヘコヘコ君。
上司が出て行った。
顔色の蒼い「部下」の態度が変わってく。
酒が増すごとのにニヤケた哂いと、友達へのニヤケた妙な哂いに絶えられなくなって、店を出た。
手には大きな忘年会の景品でもらったという、「バナナチョコ」
へコヘコ君がくれた。
蒼い部下が、しつこく友達にくっついてきた。
セクハラーーーーーーー。
と。
私は胸倉を掴まれた。
邪魔すんなと。
だから、私も掴んでみた。
邪魔なんだと。
チョコが宙を舞った。
大きなバナナのチョコレート。
うまそうな大きなバナナの陽気なパッケージ。
友が叫んだ。
キャッチのお兄ちゃんも動いた。
へコヘコ君が潰れたフリから覚めた。
蒼い部下がよろけた。
へコヘコ君が抑えた。
チョコを拾ったら負けな気がして、チョコに心の中でバイバイした。
うまそうなチョコレート。
しばらくしたら、友がわんわん泣き出した。
怖かったの?
と聞いたら、チョコが惜しかった!
あんなにうまそうだったのに!かわいそう!!!!!
と。
あんなに心の狭い大人を見たのは始めて。
なんてかわいそうな人!!!
と。
蒼い部下の卑しさにわんわん泣いていた。
涙でグシャグシャになった顔の友を見ながら、笑った。
蒼くならないで生きようね!
って。
次の楽しい事の為に沢山笑った。
結婚、おめでとう☆

