春爛漫
皆様、お久しぶりでございます。三寒四温を経てずいぶん日中は暖かい日が続くようになりましたね。桜の便りもちらほら聞こえるようになりました。お茶のほうも、この時期はとても目まぐるしくお道具組が変わるので大変ではありますが、まさに季節の変わり目を肌で感じることができて、とても贅沢な気分に浸ることができます。昨日、師匠より伺った話ですが、今の釣り釜や透木釜の季節は五徳を炉に入れずに蓋置で表現することがあります。この五徳の蓋置を別名”隠れ家”とも呼ぶのですが、それにはいわれがあります。わび茶の創始者といわれる珠光(1423~1502)がとても気に入っていた蓋置があったのですが、それは中国からきた台子の茶道具で、いつも建水のなかに収まっていて外から見えなかったので鉄製の五徳の蓋置を後に隠れ家と呼ぶようになったそうです。茶道の長ーい歴史のなかで、たくさんのいわれや逸話が生まれたのだな、と改めて思いました。それではまた、ごきげんよう。