真夏の犬/宮本 輝
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 僕が好きなのは「ホット・コーラ」「力道山の弟」「香炉」です。偶然ですがどれも愛の物語と言えるでしょう。

あとがきに面白いたとえ話がありました。



「建物と、それを建てるために組んだ足場との関係を比喩に使ってみたのです。つまり、組んだ足場だけを見せて、その中にどんな建物が隠されているのかを、読者のそれぞれの心によって透視させるのが短編小説であり、足場をすべて取り払って、構築された建造物の外観を披露し、内部がいかなる間取りなのかを考えさせるのが長編小説ではないのか、と。」


さすが小説家。うまいこと書きますね。


ところでこの短編集とは関係ない話になりますが、氏の小説を書く小手先の技術はどんどん深まっていっているのに、最近のおもしろくない作品ができてしまうのはなぜでしょうか。いや、おもしろくないというのは厳しすぎました。しかしながら、『真夏の犬』のような初期のものの方が文学的に質が高い仕事をしていると言いたい。


最近のものはうまいのにおもしろくない。人間の面倒臭い部分を描き出す作風だけに完全にエンターテイメント小説も書けず、純文学としては自身で使い古された物語ばかり使い、新たなものを示せない。ただのファンにはそれでいいのかもしれない。いつもの作品をいつもの期待でもって、いつものように読めますから、安心です。作家としても売れるのは確定しているから安心です。僕は氏が隘路にはまらないかが心配です。



厳しいようですが、彼の作品を愛しているからこその感想です。

日本のみなさま、おはようございます。

レオと申します。


いろいろなブログを経て、ここアメブロにたどりつきました。

一見おもしろくなくて、一読おもしろいブログを書いていく予定です。


共感は求めません。

その代わり、「へぇー」と思っていただけたらうれしく存じます。


よろしくお願いいたします。