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3年前にかっていた犬がいた。
名前はもも。 うちのお母さんが突然「モモにしよう!」といいだして、決まった名前。
大人しくて、目がくりくりで 滅多なことじゃ 鳴かない子。
家の前が通学路だったから、小学生から かわいがられてたな。
人見知りが激しくて、お母さんの陰に隠れてばかりの女の子も
モモがきっかけで、仲良くなれるようになった。
「さわっても、 かまない?」
「うん。このこは穏やかだから、噛まないよ」
「なでてもいい?」
「なでてあげると、喜ぶよ」
そのこが家にくるたびに「ももは?ももは~?」と聞くのね
引っ越すことになり、ももは人気のない我が家に住むことになった。
人見知りの女の子とも、話す機会はなくなった。
ももは新しい家に越してきて、2年でなくなった。フィラリア病だった
もものお墓の周りにはオシロイバナと ゆりの花が毎年咲くようになったな
数年後、今のお仕事をはじめるようになり 中学生の女の子と音楽を通じて仲良くなったのね
使わなくなったギターも 使われないのがかわいそうで その女の子にあげてさ
プリクラとろ~ね♪って 約束したりなんかして
ギターを貰う許可をとるために事務所にそのこのおかあさんが訪問してきたのね
゛どっかでみたことある゛
・・と思い、話しをした。
人見知りの女の子のおかあさんだった。
「ももいる~?」の女の子はその中学生だった
えー って顔を見合わせて 「もものお姉さん?」
「うん」
・・・・
偶然ってあるんだね。
川原でギターを弾く約束をした。 ふしぎなはなし。