会場が真っ暗になった。

いよいよ幕が上がる。

と思ったら下手から上手へ引いていくカーテン式だった。

さておき。左から幕が開けたとき、

あ、ホンモノ・・・でいいんやんな?という自分と周囲の心の声が聞こえた。

 

剣を掲げて中央に立つ、白塗りの「武士」が第一声をあげたとき、

ああ、どうかこの夢が覚めないでほしい、という「声」がまた聞こえたような気がした。

 

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2023年1月に上演された、市川團十郎襲名記念プログラム「SANEMORI」を観に行きました。

私はその舞台に出演する宮舘涼太さん(以下、舘さま)を1年ほど前から応援しており、ようやく、じかにお見掛けする機会をつかめました。

 

お座席の運にも恵まれ、舘様を間近で拝見することができ、いい夢を見させていただきました。本当にありがとうございました。

 

当日のその感動を忘れないように、ここに書き留めることにしました。

 

最初のほうは冷静に書き留められているけど、だんだん文章なのに早口になっているのがわかる・・・

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主演は市川團十郎(襲名前:市川海老蔵)で、平家に仕えながらも源氏の再興を願う斉藤実盛役。

我らが舘様は、出生時に斉藤実盛に命を助けられ、その後源氏の復活を成し遂げた源義仲と、

その父であり、終に我が子をその目で見ることが出来なかった、義賢の2役。

 

・・・事前にあらすじを読んだときは全く話が分からなかったので、

蔦屋書店でコーヒー飲みながら予習を。

歌舞伎の解剖図鑑 (イラストで小粋に読み解く歌舞伎ことはじめ) | 辻 和子, 辻 和子 |本 | 通販 | Amazon

初心者向けの書籍で、歌舞伎の型や笑いどころ、実盛物語のあらすじを学ぶことが出来て有意義なカフェタイムだった。

歌舞伎に関しては、大学時代教養の授業で少し触れたはずだが・・・果たして起きていたのかな

 

SNS等で、見た方の感想をたくさん読んだが、すべてが激しく同意するところだったので、自分なりに感動したポイントを。

 

・團十郎さんの意外性。

書籍では、市川團十郎は荒事がお家芸だと読んだはずだし、普段テレビでお見掛けする団十郎さんの男らしさからも、

イメージするところはザ・歌舞伎のような、隈取というのか、目がキンっとつりあがったお顔立ちで、

荒々しく立ち回るのかと思っていた。

(予習で実盛物語の何を学んだんだい・・・?フライヤー見たのか・・?と今ではツッこみたくなる。)

だが実際は、超物腰柔らかで落ち着いた、スマートさが魅力の真のイケメンだった。

お顔立ちは、自分の中で物腰柔らかの化身と思っている松本幸四郎さんにもうそっくりで、化粧がそうさせるのか、役に入りきっているからなのか。。全体的に超余裕を感じさせる身のこなしだった。

しかし本人のブログでは1日二公演はハードとおっしゃっていたので、それを見せないところがまたすごい。

激しく立ち回る舘さまとの対比を表現しているのか、主役なのに常に一歩引いているような、

客層を考えて、舘様を立たせてあげているのだろう、と初心者ながらに感じていた。

予習では、團十郎に”睨まれる”と、病気が治ると学んだので、思った10倍くらいの回数睨んでくれて大変うれしかった。

しかし、家族に対してことあるごとに奇行を披露する病気は、家に帰っても治っていなかった。

 

・我らが舘さま

正直、客の9割は舘さまを見に来ていたはずだが、大方の感想にもあるように、舘さまを見ることは出来なかった。

唯一見ることが出来たのはカーテンコールの最後の3秒だけだった。これは本当。

言葉の表現は難しいが、最後團十郎さんに促されたときにニコッと笑ったのだが、それだけが舘さまであった。

人によっては舘ちゃまと言っているが、まあそういうことなんだとおもう。普段メンバーといるときや

バラエティー番組に出ているとき、ふとした瞬間に出る笑顔、あれが出たときに、自分を含めた観客が

「ファアアア~」と言っていた。これも本当。

大体の感想がそれだったので、毎回「やってる」んやとおもう、戦略的なんか天然なんかわからんけど、とにかく、くそう。(まんまと翻弄されている)

舘ちゃまタイム以外のタイミングは、義仲ないし義賢そのものだった。

なので序盤に書いた「舘様を間近で拝見することができ、」という部分は、残念ながら少々語弊がある

それくらい演技が素晴らしかったのよ。そうよ。

 

いや冷静に考えたら、独り言を言ってるときとか、立ち回りの所作とか、舘さまではあるんやけど。(急に混乱)

ちゃうねん(関西人の言い訳)、

わかりやすく言うと役と現実が重なって見えるというか。こういう体験がホンマに初めてで。

雑誌インタビューとかで舘さまが、義賢や義仲と自分は似ているところがあると言っていたことも関係してるんやろうけど、

 

あ。この時の感動を分析すると。

義仲が「自分の運命は自分で決める」というようなことを言っていて。

「うわ、ワイの生きざまと一緒やん!」と一人で共感して。(この生きざまについては別の記事で書きたい)

「ん、ちょいまてよ雑誌で義仲と似てるって言ってたってことはワイ≒義仲≒舘さま、つまりワイ=舘さまやん!」

という論理式が成立したことによる勝手な思い込みであると結論。

この時ばかりは自分の目にもうっすら涙が浮かんでいた。(アホ)

 

あと感動したこともう一つ。

スーパー宮舘タイムを一応堪能できたこと。

Snow Manのライブでは、舘さまが3分くらい、観客の視線を独り占めにするという時間があったらしいのだが

残念ながらライブには参戦できなかったので、今回の舞台で堪能できてうれしかった。

具体的には、「義賢最期」という場面で、一人舞台の上で苦しみながら戦っていた時間があり、

(これがスーパー宮舘タイムやな、うんきっとそうや、すげえ長いやん、いったいいつ死ぬんや)と

なぜかこの時は冷静な気持ちで見ていた。大方の感想同様、心苦しかったという感情も同居していた。

 

だいたいは、自分の感想を述べることが出来たので強制終了しようと思います。

 

10年前、とあるお祝いでもらったプリザーブドフラワーの薔薇、何かに使える時があると思ってずっと保管していたけど、

使い道がみつかってよかった。そして講演が終わって東京駅に戻るまでに見たら見事に散ってた。10年間お疲れさまでした。