正反対の2枚の写真が「伝える力」の素晴らしさ
続いて片岡氏が紹介したのは、「日常生活」の部、組写真1位、フレッド・ラモス氏(エルサルバドル/エル・ファロ紙)が撮影した、殺人事件の被害者だと思われる4枚の衣服の写真殺人が多発しているエルサルバドルの現状を表現するとともに、被害者たちの人生について考えさせられる作品だと述べた左から右へ服が小さくなるように並んでいることについて、被害者の発見が遅れるたびに彼らの記録や生きた証、事件の手がかりなどが少しずつ薄れていくという物語が潜んでいると説明し、こうした新しい発想が「報道写真」のカテゴリーを広げていると述べた
最後に、シリアの内戦をテーマにした2組の写真を紹介まずは「スポットニュース」の部、組写真1位のゴラン・トマセビチ氏(セルビア/ロイター通信)が撮影した、ダマスカス近郊のアインタルマで反体制派の自由シリア軍が政府の検問所を攻撃している写真これについて片岡氏は、「カメラの向こう側にある戦場の緊迫した現実がストレートに伝わってくる」と感想を述べた
次に「一般ニュース」の部、単写真1位を受賞したアレッサンドロ・ペンソ氏(イタリア/オンオフ・ピクチャー)による作品について、故郷を奪われた難民たちが、廃校の体育館を利用した狭い避難所のなかで兵士たちと同様に日々戦っているという現状を静寂な写真が語っていると述べた戦地での惨状をストレートに伝えるのではなく、写真を見た人がそれぞれ観察して読み解いていくことで、難民たちの辛い生活を想像させるものだとし、「写真が伝える力」の素晴らしさを強調し、ツアーを締めくくった
○海外のニュース報道は、よりインパクトのある写真が要求される
一般ニュース部門で1位を受賞したクリス・マクグラス氏は現在、日本の「ゲッティ イメージズ」の専属フォトグラファーとして活躍しているゲッティ イメージズ ジャパン 代表取締役 島本久美子氏は、「クリスのような日本の専属フォトグラファーの存在もあり、売り上げは伸びている海外のニュース報道は文字だけではなく、インパクトのある写真が求められる」とし、「今後もクリスのような力のあるフォトグラファーをさらに増やし、海外でも受け入れられるインパクトのある写真をより多く提供したい」と抱負を語った
(早川厚志)
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台風休暇」実施に賛否の声/台湾
中央社フォーカス台湾 7月25日(金)14時28分配信
「台風休暇」実施に賛否の声/台湾
23日、「台風休暇」でにぎわう桃園県内の百貨店レストラン街
(台北 25日 中央社)台風10号が台湾に接近、上陸した23日、台湾本島では全ての県・市で安全のために休業休校措置(台風休暇)が実施されただが、これに対し気象専門家の彭啓明氏が、会員制交流サイト上で、多くの県・市で休暇の実施基準に達しなかったと自治体の過剰な対応を批判するとも取れる発言をし、議論となっている
彭氏は23日、わずか3分の1の県・市しか休暇の実施基準に達していなかったと指摘、「実施は適切だったのか」と疑問を投げかけたほか、台湾は日本や香港、中国大陸に見習い、台風への対応を見直すべきだとコメントした
行政院(内閣)人事総処の規定によると、「天気予報で4時間以内に台風の強風域に入り、平均風速が14メートル以上の強風または風速25メートル以上の突風が吹く可能性があるとされた場合に、台風休暇を実施することができる」としており、彭氏は中央気象局の資料をもとに、桃園県、宜蘭県、花蓮県、台東県だけが基準に達し、台北市、基隆市、新北市は「ギリギリだった」と主張した
これに対し中央気象局は、苗栗県と彰化県を除くほとんどの地域で休暇の実施基準に達していたと説明また、人的被害などの防止につながると重要性を強調した
台湾では台風休暇をひそかに心待ちにしている一般市民が多い反面、これによる経済的損失も大きいとされ、度々その実施をめぐって論争が起こっている一方で、不要不急の外出を避けることで人的被害の発生を防ぐ効果があるとされることから、インターネット上では「命の安全確保が最重要課題」「後になって言うな」「死傷者が出たら責任が取れるのか」などと彭氏批判の声が上がっている
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