わたしのたん生日は
おかあさんの恋人や
おみせのおきゃくさんといっしょに
おかいものをしたり高そうなレストランで
いつもおしょくじをして
おめでとうって言って貰ってました
私の誕生日は
母親の勤めているお店で
着たくもないドレス着て
色んな男性の隣に座って
会話をしたり歌を歌って自身でチップを稼いで
それなりのケーキに灯されたろうそくを消して
おめでとうと言葉をかけて貰ってました
私じゃなくて
母に好かれるため
今後お店がやりにくくならないように
あの人の娘さんへの
「おめでとう」
私のことを見ても
その瞳に映るのは同情の色
「 私を見てよ 」
『 思い通りにならないなら
産まなきゃ良かった 』
この世に産み捨てられたのは
女の子の形をした生ゴミでした
おたんじょうびおめでとう