プライスアクションと出来高をトリガーとして、エントリーやイグジットの決断をしますが、「歩値(約定状況)」を補足に使うことで確度を上げます
チャート上のローソク足やサブチャートの出来高は結果であるのに対して「歩値」は今起こっている約定状況
相場が反転する時の「歩値(約定状況)」から現状を読み取ることで、早く確率の高いエントリー・イグジットが可能になります
注目するのは、歩値の進むスピードと売買出来高です
歩値で次のようなことが分かります
①新たなトレンドの発生が分かる
新たなトレンドが発生するところでは大口の大きな売買が入って出来高が増えます
大口は一度に大きな売買をするか、何回かに分けて売買します
小口の売買ではトレンドが発生しないことが多いです
②売り方・買い方どちらが相場を支配しているかがかわかる
一定期間で、売りと買いどちらが多く出ているかを見ることで、どちらが有利かを把握できる
③トレンド終了が分かる
歩値はトレンド終了の少し手前で動きが早くなります
そして、その動きが遅くなってから、次の新たな売買攻防が始まります
④アイスバーグ
大口は大きな成行注文とアイスバーグ注文を使い分けている
有利に見えるトレンド方向に価格が動かない時はアイスバーグ注文を疑います
トレンドが発生しそうな大口の売買が入っても価格が動かないときは小口の売買をアイスバーグが消化して、その後に大きな成行売買を入れてくることがあります
④ダマシの動きを知ることができる
上や下に価格が動いても出来高が伴わない場合は、元のトレンドやレンジに引き戻されることが多いです
⑤攻防の激しさを知る
大口の売りと買いが交互に出る時は売買攻防が激しいときです
このような時は参戦しません
マイ手法では、エントリーはプライスアクションと出来高をトリガーにしますが、ローソク足の示現前に歩値でエントリー準備し、だましを回避します
また、エントリーした後には歩値を見ながら、サッサと利確、同値撤退、ロスカットできるようイグジットの準備をします
買い出尽くしからの売りを狙う場合
フェードプレイの買い出尽くしからの売りを例に挙げると、
上昇から下落へ転換するときの歩値は次にようになります
①「歩み値」で小口買い注文がスピードアップする
レジスタンスラインあたりまで上昇してきて、小口の買いスピードがアップしたら、
上昇に乗り遅れた小口の買いや早すぎる売りのロスカットの可能性が高い
レジスタンスラインで上抜けても
小口トレーダーの行き過ぎやロスカットを大口が狙って、上に抜けたところで大口が仕掛けてくることも多いのでよく見ておく
②「歩値」のスピードが遅くなるか止まる
大口は買うのをやめて、小口買いも少なくなると上昇スピードが遅くなるか、ピタッと止まる!
ここが買い出尽くしの目安になる
*第一のエントリーポイントです
③「歩値」で大口の売り注文が出る
大口が売り注文を出して来れば売りのシグナル
ここから下げはじめることが多い
*第二のエントリーポイントです
大口の売りは、一度に大きな出来高の場合もあるが、中程度の出来高で連続して出されることが多い
プライスアクションに大口の出来高が伴えば、売りでエントリーします
プライスアクションが示現しても出来高が伴わない場合はダマシとみて見送ります
また、大口の売りが出ても下がらない時、、、
売りを消化するくらいの買いが入っていることが多いので、できるかぎり同値撤退で逃げる準備をします
また、大きな出来高でも売りと買いが同じくらいに出てくるようになると、横ばいになるか、トレンドが反転することが多いのでいったん撤退します
入り損ねてかなり下げてから大口の売りが出ることもありますが、時間軸の全く違う売りであることもあるので、追っかけ売りはしないでいったんプルバックを待ってから売りで入ります
*トレンド方向への売買は出てきやすいので、トレンドと反対にエントリーしたときは大口のトレンド方向の売買が出てきたときはサッサと逃げる
前場のデイトレでは10~20円のエントリーの違いが勝敗を決めます
できるだけ有利なポジションをとるためにも、さっさと逃げるためにも、歩値の確認は効果的です🤣