週末にはライフプランを考える【週末FP】

 

今週、日本の行政トップ総理大臣を決める選挙が行われた

 

日本は直接選挙ではないので盛り上がりに欠けるが、これでアベノミクスという言葉は継続

 

選挙前に安倍総理は人生100年時代を想定して「生涯現役社会」を3年でつくると述べた

 
最初の1年で生涯現役にふさわしい雇用制度を構築し、次の2年で医療・年金などの社会保障を改革するという
 
政治の社会保障改革の遅れの煽りを若い人たちが受けるわけだが、
特に時代の境目にいる現在50代のサラリーマンは急激な変化に適応できずに戸惑うばかりだろう
 
現在の50歳は「とまどい世代」だ
 
社会保障改革の一つに年金制度改革がある
年金の繰り下げ受給を70歳から更に後ろに伸ばそうというものだ
 
国は年金額が少ないのだから、受給時期を遅らせることを推奨している
 
しかしながら、生涯現役のつもりで働き、仮に80歳からいざ年金を受給しようと思っても、何年受け取れるのだろうか
国は支払う期間が短くなるので良いと思うが…
 
一方で、年金繰り上げという制度もある
年金受給開始を60歳まで引き上げることができる制度
 
年金繰り下げ:年金額が月0.7%増加
年金繰り上げ:年金額が月0.5%減少
と受け取れる年金額が変わってくる
 
60歳から受け取り始めて15.8年の受け取り総額と
65歳から受け取り始めて11.8年の受け取り総額がだいたい同じになる

 

繰上げ支給の申請は、60歳の誕生日を迎える3カ月前に届くので、繰上げ支給をするかどうかは、60歳の時点での仕事の状況、

経済状況や健康状態、厚生年金や民間年金保険の加入状況などで総合的に判断することになる

 

60歳時点で

①65歳から受給する

②60歳から65歳の間に受給を開始する

③受給時期を65歳より後に伸ばす

いずれか選択することになる

 

 

国は③の繰り下げ受給を推奨するわけだが、②の繰り上げ受給にも魅力はある

 

60歳時点でセカンドインカムを持って入れば、セカンドインカムと年金で生活するというライフプランも成り立つ

 

あるいは、国の社会保障は破たんするかもしれない、インフレに備えて現金化しておく、という考えもある

 

年金受給額、繰り下げ受給額、繰り上げ受給額については一度試算しておくことで、将来の選択肢が広がる

 

早い時期からキャリアプラン、セカンドインカムを考え、

年金受給時期と額を試算して、ライフプランを立てておくことで将来の不安は少なくなる

 

アリの人生じゃつまらない、キリギリスじゃ生きていけない

アリギリスがちょうど良い

 

老若男女、すべての人が人生100年時代のパイオニアだ

 

 
 
PS:人生100年時代、健康も大切
経済産業省と東京証券取引所は一つの業種から1社、健康管理に積極的に取り組む企業を選出している
今年で4回目となるが、4回連続選出されたのは
花王、テルモ、TOTO、大和証券G、東急電鉄、SCSKの6社
これらの経営者の先見性はさすがだ