日本人は労働生産性が低いと言われている

 

OECD(経済協力開発機構)によれば、就業時間1時間当たりの労働生産性は、日本は41.3ドル、ドイツは63.4ドル、フランスは65.1ドル

日本の労働生産性はドイツやフランスの3分の2程度という

 

さらに日本人の年間労働時間は1735時間、ドイツは1400時間弱、フランスは1500時間足らずで、日本人のほうが15から25パーセント長く働いている

 

しかも日本人の夏休みは1週間くらいで、ドイツ人、フランス人は1カ月ほどという

 

なぜこんなに差が開いているのだろうか

 

かつては、生産性が低くてもサラリーマンは定年まで勤め上げさえすれば、会社からの退職金と厚生年金で老後は安泰であった

が、これからはそうはいかない

 

日本人は高度経済成長時代に、年功序列、終身雇用という制度の中で、会社への忠誠心の元一致団結してチームワークで働いてき、素晴らしい成果を上げた

 

調和を重んじてチームワークを乱すメンバーは村八分にされる、出る杭は打たれるといった団体意識が過去の歴史のなかで大袈裟に言えば遺伝子に組み込まれたのだろう

 

上司は組織を管理するためにメンバーを監視して、チームワークを乱すメンバーがいれば乱さないよう指導する

部下も上司の目を気にしながら同僚との和をみださないよう仕事をする

 

自分の一日の仕事が終わったとしても、仲間が残業していると上司や仲間の視線が気になり、仕事を切り上げにくかったりして何となく残業する、なんてことも少なからずあるだろう

 

管理型上司には年配の人が多く、彼らがもっとも無駄な存在だが、個々人の生産性に繋がらない仲間意識も日本の生産性を下げている

 

多くの日本人、特に若い人たちはこの原因に気づいているのだが…年寄りが変わらなきゃだめだ(笑)

 

さて、人生100年時代、一つの会社で一生働くなんてことは今後なくなっていく

年功序列も終身雇用もなくなる

 

会社の評価を気にするよりも、自分の体を資本として、自分の生産性を上げていくことに意識を向けることがより重要になる

 

自分の体を資本と考えて、自分で自分を経営する、自分資本、自分経営の考え方だ

 

組織の中の自分ではなく、自分が資源を提供している先が勤め先の会社だというと考え方

 

そう考えて、滅私奉公的な会社への仲間意識は捨ててしまい、自分の生産性を高めることに意識を向けて、自らのスキルを磨いたりキャリアを積むことで収入を上げていく

 

総労働時間を減らして時間を作り、趣味や勉強に時間をあてて、自分という自己資本を充実する

 

今の時代、仕事をする上ではグローバルな視野が必要で、また、多くの業種が有機的につながることが増え、業種や職種を跨いだ知識が役に立つようになっている

また、技術の進歩は早く、学び続けなければ知識はすぐに陳腐化する

 

今、一人一人に働き方改革が求められている

 

勤めている会社が総労働時間の削減やテレワーク、副業の奨励など、働き方改革を推進しているなら積極的に取り組むべきだ

 

会社が働き方改革にすら取り組まないなら、将来性はないので見切りをつけた方が良いと思う

 

そして、忙しい毎日に忙殺されて、自分にとって無駄な時間を過ごしまわないようにするためには、選択と集中が必要で、そのための判断基準となるのが人生のシナリオやライフプランといった人生の羅針盤だ

 

時々でいいので、人生100年を俯瞰してライフプランを考えることをお勧めしたい

 

目指すところは、自分を幸せにするための生産性の向上だ

 

 

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