毎年、誕生月には「ねんきん定期便」が送られてくる

かつてサラリーマンは、60歳の定年まで勤め上げれば、厚生年金で一生老後生活は安泰であった

 

しかし、少子高齢化がすすみ、長寿化がすすみ、日本の財政は悪化して、厚生年金の受給は65歳からとなり、金額は目減りしている

 

厚生年金それだけで生活していくことは厳しい

 

このブログでは、人生100年時代を生き抜くために、サラリーマンにも副業の必要性や働き方の多様化の重要性について述べてきたが、厚生年金も65歳からとはいえ、一生涯約束された収入源

 

ねんきん定期便が送られて来たら、しっかりと内容は確認しておきたいものだ

 

今日は、年金定期便で何を確認して、そして何をすべきか

あらためて、年金定期便とはどのようなものか、何が記載されていのか

そして、ライフプランを立てる上でどのように活用すべきかをまとめておきたい

 

○年金定期便とは

 

厚生年金の加入状況を、毎年誕生月に日本年金機構が通知するもの

 

35歳、45歳、59歳時には封書の「ねんきん定期便」には「年金加入記録回答票」と「返信用封筒」を同封されているが送られてくる

 

それ以外はハガキ型

 

○内容は

 

それまでの保険料支払い実績、受取(予想)額が記載されている

50歳未満の人と50歳以上の人では受取(予想)の記載内容が異なり、

 

50歳未満の場合は今までの支払い記録に応じた受取額

50歳以上の場合は現状の支払いを続けた場合の受取予想額

 

会社によってはそれとは別に厚生年金基金へ加入しているケースもあるが、その分は含まれていない

 

転職やアーリーリタイアを考えている人、働き方や収入が変わる可能性がある人は、厚生年金基金の「ねんきんネット」で試算できるので一度試しておいた方が良い

 

○厚生労働省によると平成29年度の年金額は、

 

夫が平均的収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)42.8万円)で40年間就業し、妻がその期間すべて専業主婦であったモデルで

「夫婦2人分で22万1277円」(前年より227円減)

 

モデル世帯は専業主婦を前提にしているが、共働きなら多く受け取れるし、収入によって上下する

 

夫婦の働き方、収入によって受取額が違うので試算しておくと良い

 

また、現役時代に高収入のサラリーマンが年金生活が始まってから苦労するケースも多い

 

厚生年金の保険料には上限があり、標準報酬月額ベースで62万、標準賞与額は150万が上限

 

仮に月に100万の給与があったとしても毎月支払っているのは標準報酬月額62万分、ボーナスは150万までとなっている

 

年収がどんなに高くても毎月の年金受給額は20万を少し上回るくらい

それに妻の年金を加えた額が、夫婦の年金受給額となる

 

現役世代にサラリーマン平均の何倍もの年収をもらっていたとしても、年金受給額は平均よりちょっと高いくらいが頭打ちになる

 

年金受給額が頭打ちとなることを想定していないと、現役世代とのギャップについていけないということになる

 

現在の年収が多い少ないにかかわらず、ねんきん定期便を受け取ったなら、

夫婦の年金受給額を試算して、ライフプランを立てる、あるいは見直しておいた方が良いだろう

 

そして、できるだけ65歳以降に年金受給見込み額で生活ができるよう、早いうちから生活水準を見直ししておくと、なお良いと思う

 

人生100年時代、厚生年金だけで生きていくのは厳しい

しかしながら、一生涯受け取れる収入はありがたいもの

65歳以降の生活費は年金でまかない、その他の収入は旅行などの楽しみに使う、そのようなライフプランにしておきたい

 

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