当時、
突然、妊婦の私に降りかかってきた出来事を受け入れられず、しかし、私がどう捉えようとも、私は【糖尿病妊婦】(←私が勝手に自分をそう捉えていたコトバです)なのです。

それに変わりはなかった。


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入院当初、a1cが8.0もあった私は、すぐさま、インスリンの自己注射が始まりました。
ノボラピットとトレシーバを毎食前、お腹にチクッとします。
痛みにも手順もすぐに慣れました。
慣れたけれど、インスリン注射からはなれられなくなったらどうしよう、と不安はずっとありました。
妊婦の間中、これを使い続けることになります。


【妊婦】であることは、病棟でも1つの【特別】は要因であったようですが、とにかく妊婦は血糖値を下げる薬の服用はできなかったのです。
自己注射をするしかなかった。
嫌だったけど、グルグルと回る目の前のこのをやっていくしかなかった。
私は焦っていました。
『早くこの数値を下げなければ』と。




そもそも、元気なのに、入院しているので、空き時間は暇です。
『空き時間は』です。
と、言うのも糖尿病の管理入院なので、
糖尿についての勉強が午前も午後もあったり、
毎食前、毎食後にも血糖測定。
もちろん、看護師さん立ち会いでの検査。
そんなこんなで、日々過ぎていきます。

私が【糖尿病】であることを受け入れられなくても、日々過ぎていく。
よくわからなくても、不安でも、

私は【糖尿病】になってしまったのだ。



完全に管理された糖質、カロリー量の病院食品。
妊娠していることから、通常の糖尿病食よりは、少し多めだったよう。
ご飯は毎回少し残した。
もちろん、食べれたけど、残すことが目標だった。


食前の血糖値、インスリン、食事、食後の血糖値、これらの数値から、インスリンの量を微調整していきました。
妊婦である私の現状に合ったインスリンの量を探っていったわけです。
これは管理入院の大きなねらいです。
そして、血糖値は、少しずつ落ち着き始めました。