「こうすれば、うまくいく」「この通りにやれば、間違いない」

私たちはつい、そんな「テンプレート」に頼ってしまいがち。
決められた手順通りに進めば、確かに失敗は少ないかもしれません。
しかし、その生き方は本当に「正解」なのかな?

最近話題のAIも同じです。的確な「プロンプト(指示)」を与えれば、
驚くほど質の高い答えを返してくれます。
しかし、決まったプロンプトを繰り返すだけでは、
AIの能力を最大限に引き出すことはできない。

テンプレート通りの人生と、AIへの画一的な指示。
この2つには、「自ら考える力、問いを立てる力を失わせてしまう」という
共通の危険が潜んでいます。

機能的価値だけを求める「テンプレート思考」の限界

これまでの時代、私たちは製品やサービスを選ぶとき、
その「機能的価値」を重視してきました。スペックが高い、価格が安い、便利である、
といった客観的な指標です。これはある種の「テンプレート思考」と言えるかも
しれません。「スペックが高いものが良い」という固定観念に沿って
判断するわけだから。

しかし、時代は大きく変わりました。AIや技術の進化により、
高い機能的価値を持つ製品やサービスは、もはや当たり前のように生み出されている。
情報やノウハウでさえ、AIが一瞬で要約してくれる時代です。

このような時代に、機能的価値だけで差別化を図ることは困難です。
そこで重要になるのが、「世界観」という新たな価値です。

これからは「機能的価値」より「世界観」が価値になる


「これからは機能的価値より世界観。記憶、体験などから生まれる世界観を凝縮。
だからあらゆるところで個が問われていく」


これは、先日ある方との対話で得られた言葉です。

「世界観」とは、そのブランドや個人が持つ独自の哲学、ストーリー、美学のことです。それは、単なる機能では測れない「情緒的価値」を生み出します。
顧客は、その世界観に共感し、製品やサービスを手にすることで、
特別な「体験」をし、それが「記憶」として刻まれるのです。

強力な世界観を持つブランドは、顧客にとって単なる選択肢の一つではなく、
「自分にとって特別な意味を持つ、唯一無二の存在」へと昇華します

AI時代にこそ「問いの力」が個の世界観を創造する

では、どうすれば自分だけの「世界観」を創造できるのでしょう?
その源泉こそが、「問いの力」です。

AIがテンプレート通りの答えを出せる時代だからこそ、私たち人間には、
AIにはできない「問い」を立てる能力が求められます。


「自分は何を美しいと感じるのか?」


「どんな体験を人々に届けたいのか?」


「なぜ自分はこの活動をしているのか?」

テンプレートをなぞるのをやめ、自分自身の内面を深く掘り下げ、
本質を探求する「問い」を立て続けること。そのプロセスの中から、
あなただけのユニークな「個の世界観」が生まれてきます。

これからの時代、「自分は何をしたか」よりも、「なぜそれをしているのか」
が問われます 。自分だけの「問い」を持ち、自分だけの「世界観」を創造し、
発信していくこと。それこそが、AI時代を豊かに生き抜くための、
最も重要なスキルなのかもしれないね