皆さま、こんにちわ♪

 

今回は、あまりに今更~汗なのですが、漫画「天智と天武」について

紹介させて頂きまするっDASH!

オトモダチの回し読みから凱旋したこの作品を読み返して、

やっぱりコレは良いっ!!と、改めてカンドーしているアタクシです。

 

 

この作品、なんといってもアタクシの大好物である歴史ミステリーラブ

それも「逆説」パターンで「腐ネタ」スパイス付きっドキドキ

これだけ好物が揃っちゃたら…

もうアタクシ、軽く三杯飯いけちゃいますわよチュー

ここで、この作品をご存知ない方に向けて、チと長くなりますが

あらすじをご紹介させて頂きますね。

 

 

ストーリーの冒頭、明治時代に法隆寺「夢殿」の厨子がアメリカの

美術研究家と日本の思想家岡倉天心の手によって開かれる。

夢殿の中には秘仏とされた観音像が納められており、千年以上

誰の目にも触れることはなかった。

何故なら、秘仏は「人目にさらしてはならない」と言われ続けていたから。

夢殿自体も二百年以上、施錠され誰も開ける者がいなかったのだが、

理由は「開けると祟りがある、災いが生じる」と信じられてきたからである。

多くの僧が恐れ反対する中、研究家達は「夢殿」を開け中に入る。

すると夢殿内の壁一面、抜身の刀で埋め尽くされており二人は仰天する。

奥には布でぐるぐる巻きにされた秘仏と、それを護るかの如く夢殿を

建立した僧侶・行信の像が傍らに座していた。

不気味だが、勇気を振り絞って秘仏の布を取り除くと、中から見事な

救世観音像が現れた。

 

救世観音

聖徳太子がモデルと言われていますが…

罰当たりを承知で言うと、不気味なお顔ですよね?!

 

後頭部グッサリです…汗

フツー、仏像の背後にスタンドみたいなものを立てて

光背を付けてますよね?

 

観察すると何故か、光背が太い釘で観音の頭を突き刺されていた。

通常、こんな異様な付け方はされない。

一体、誰がこの観音像を作ったのか、また光背をこのように留めたのか、

そして、何故秘仏とされ祟られると言われてきたのか?

 

…と、ここまでは有名なミステリーですよね。

多くの人が真相を知りたがる謎です。

 

 

そして、ストーリーは一挙に飛鳥時代に遡ります…。

 

優秀で人望も厚い蘇我入鹿と、その入鹿に強い恋慕を抱く中大兄皇子。

二人の関係はかなり微妙なものだった。

入鹿は中大兄皇子の母・斉明天皇との間に不義の子をもうけ、自身の元で

育てていた。

中大兄皇子にとって、異父弟である。

自分が慕ってやまない入鹿が母と不義の仲になっただけでもショック

なのに、その二人の間にできた子供など認められるものではなかった。

ましてや、将来、玉座をめぐって対立する危険性すらある。

その為、中大兄皇子は異父弟を心底、憎んでいた。

駐日していた百済の王子 ホウショウは、遣唐使の派遣を提唱する入鹿を

恐れていた。

天皇が溺愛し、その子中大兄皇子まで恋い焦がれる入鹿なら、二人を

利用して遣唐使の派遣を実現する可能性がある。

日本が唐寄りになってしまえば祖国百済の存亡の危機につながる。

その為、ホウショウは入鹿の暗殺を企てる。

ある日、中大兄皇子は蹴鞠中に靴を飛ばしてしまう。

その靴を拾ったのがホウショウであり、それを機にホウショウは

中大兄皇子に近づき、ある日、皇子に入鹿を討つべきだと注進した。

入鹿が自分の子を玉座に着かすため、中大兄皇子の存在を邪魔扱い

しているなど、危機感を煽ったのだ。

 

 

そして、三韓朝貢の式典で、蘇我入鹿は中大兄皇子達に誅殺された。

入鹿の屋敷は火が放たれ、息子-中大兄皇子の異父弟も死んだと思われた。

しかし、数年後、死んだと思われた異父弟は大海人皇子として中大兄皇子の

前に姿を現す。

大海人皇子は身の危険を承知しながら、中大兄皇子の従者を志願した。

その理由は父の仇をとるためである。

また、中大兄皇子も消し損ねた大海人を今度こそ亡き者にするため、

ホウショウと策略をめぐらすのだった。

 

 

と、こんなあらすじに中大兄皇子、大海人皇子兄弟の愛憎・策略劇が

歴史に沿って進められていきます。

ここに藤原鎌足の息子、不比等が作らせた「日本書紀」がどのように史実を

捻じ曲げていってしまったのか、なども盛り込まれていきます。

藤原鎌足(中臣鎌足)…そう、先の中大兄皇子が飛ばした靴を拾ったという

エピソードでもうお判りですよね?

この作品では、藤原姓の祖である鎌足の正体は、朝鮮半島百済の王子

ということになっています。
天武天皇(大海人皇子)は、なんと入鹿の息子で、入鹿は逆賊などではなく
むしろ慕われていた存在。
そして、歴史上ヒーロー視される天智天皇(中大兄皇子)は、暴君でオソロシク
病んだ人物として描かれています。
 
中大兄皇子がヤンデレなんて…背徳感でゾワゾワしちゃいますチュー
だって、あの中大兄皇子ですよ?!
小学校の教科書から必ず載っている超有名人ビックリマーク
その中大兄皇子が、切り落とした入鹿の首をサロメのように抱きしめていたり
「この手で殺してやっと朕だけのものになった」と言ってのけたり…。
挙句の果てに、大海人に対して「お前さえいなければ、入鹿をこの手で
抱けたのだ!!」と逆恨みする始末。
(絵面からして、受けにしか見えないんですが、中大兄皇子…)
 
右側の爛れた人妻みたいなのが中大兄皇子で、左の年増から誘惑されて
戸惑っているような青年が大海人皇子です。
 
しかし、大海人も相当キテて中大兄皇子に復讐しようとしながらも、
LOVELOVE度ラブラブが上がっていきます。
天智天皇になった中大兄皇子に向けた大海人の名セリフ。
「私を抱け。臆していないなら抱けるはずだ。」
「もう待てない。」「私が抱いてやる。」
受け身から、攻め込むまでのなんと早いこと汗
と、いうより、ナニやってんだ?この二人…あせる
 
 
そして天智天皇の息子、大友皇子も叔父の大海人皇子にゾッコンで
強い恋心を持っています。
何故か、モテモテの大海人。
 
スゴイ設定ですね?!汗
これBL系じゃなく一応、連載されてたのビッグコミックスなんですが…。
 
 
 
ここまできて、
「あれ?このストーリーが法隆寺の夢殿と、どうつながるの?!」って
疑問に思うでしょ?
 
でも、大丈夫ビックリマーク
ちゃんと、繋がるのです。
(いささか、大胆過ぎる気もしないではないですが…あせる
どう、お話が繋がって結末を迎えるのかは、作品を読んでのお楽しみラブラブ

キョウミを持たれた方は、ぜひ読んでみてくださいねっドキドキ

全11巻です。

一気読み間違いなしっ!!

 

皆さま、今回も最後までお付き合い頂きありがとうございましたドキドキ

次回もどうぞ遊びにいらしてくださいねっラブラブ

 

 
…やっぱりコワイよね?
なんか、他の仏像と一線を画した顔立ち…ガーン